2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「管領斯波氏」室町幕府の研究1、木下聡

とりあえず私がもともと知りたかったのは畠山氏だったんですが(室町幕府の三管領の)、今更そこまでせせこましいことは言うつもりはないものの、やたらと悪目立ちする細川と、なんかいい意味でも悪い意味でもあんまり目立たないんだけどもだいたいずっとそ…

「今昔:鉄と鋳物-日本刀・茶釜・大仏・鐘めぐり」塚原茂男

この前後にちまちまと読んでいたせいでなにがどれだったのかの記憶が薄いんですが、技術を見に行ったり実物を中心に展開している本だったかなぁ、遺跡中心にしていた本なんだったっけ…あ、そうか、冶金考古学の本か。中で覚えているのが鐘の章で、これのなに…

「キハ41000とその一族(下」RM LIBRARY-2、岡田誠一

キハ41000とその一族〈下〉 (RM LIBRARY(2)) 作者: 岡田誠一 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング 発売日: 1999/09/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る キハ40000という番号が突然出てきて「えっ」と思ったんですが、あれか、上巻でち…

「キハ41000とその一族(上」RM LIBRARY-1、岡田誠一

キハ41000とその一族〈上〉 (RM LIBRARY(1)) 作者: 岡田誠一 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング 発売日: 1999/07/01 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る あ、「キ・ハ」ってもともと気動車(蒸気機関だよね)の客車に付けられてた車両…

『日本古代中世史 '11』#2「列島の原始から倭国へ」

あ、そうだそうだ、思い出した「稲荷山古墳鉄剣銘」ですね、確かこの剣が出てきてたような記憶だけは薄っすら残っていたんですが、先ほどまで別のところでまとめていて栃木県…じゃないな群馬県の岩宿遺跡とごっちゃになっていて混乱してました、一応どっちも…

『日本の美術15 天平彫刻』杉山二郎・編

そもそも彫刻に関して読むのが始めてなのでとりあえず『日本の美術』で近い号で彫刻と付くものを片っ端から借りて来てみたところで、正直なところどの号が古くて新しいのかがよくわからない。この見慣れない天平が古いんだろうか、とまず読んでみたものの、…

「江戸300藩 物語藩史 中国・四国篇」山本博文・監修

江戸三〇〇藩 物語藩史 中国・四国篇 (歴史新書) 作者: 山本博文 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2015/09/05 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る この本をここまで読んできて微妙に感じたのが主要街道がいまいち認識されてないね? というところな…

「藤原定家の時代-中世文化の空間」五味文彦

AだBだ、しまいにはCだという架空の人物が出てきてディスカッションを重ねるというスタイルそのものはまあいいとは思うのですが、そのことに関しての言及が全くなかったので不信感に駆られて危うく本を投げるところでした。で、読み終わってから気付いた…

「富士山文化-その信仰遺跡を歩く」竹谷靭負

正直なところわりと面白かったものの、江戸以前の富士関係の信仰に関して全く触れられていなかったので残念かも、と思っていたらば、そもそもそのすぐ側まで行っていたというのに「ミーハーなものには関わらない」とばかりに得意満面で素通りしていてさすが…

「徳川家康の詰め将棋 大阪城包囲網」安部龍太郎

この少し前に織田信長時代の京都、という本を読んでいたんですが、これは広い時代を扱っていても実に面白い内容だったのですが(現状の京都ではこの少しあとの時代に大改造が行われているので、文献中心ですね)、こっちはなんだかちょっといまいちだったか…

「車両基地 山手線」川中拓也/久保田敦

そもそも私、山手線の時刻表を見ることがほとんどなかったんですが、この間早朝に移動する時に見てみたら早朝と終電間際以外は時刻表がそもそもない!? ということに始めて気付きまして、あれは確か2分間隔だったっけ。まあ延々と来るみたいですね、止まる…

『日本古代中世史 '11』#1「古代中世史を考える」

今まで分離して捉えられて来た古代史と中世史を一つの括りで見る、というのがここの目的らしいんですが、大宰府はともかく藤原京の発掘が関わっているんだと講義の作られた時期も知りたいなぁ、あとで放送大学のサイトにでも行くかな。(テレビの番組情報だ…

『日本の美術142 正宗-相州伝の流れ』本間薫山・編

面白い内容ではあったんですが、正直なところ刀全体の流れや多少の考え方のプロセスみたいなものがわからないと読めない部分はあったので、遅く読んで良かったとも言えるし、もともと地域の刀工らの集団である相州伝がまず存在し。その集団の工法に近いもの…

「江戸300藩 物語藩史 東海篇」山本博文・監修

江戸三〇〇藩 物語藩史 東海篇 (歴史新書) 作者: 山本博文 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2015/07/08 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る ここまで東北、関東、近畿、北陸と読んで来ているんですが、有名な藩というと正直なところ外様大名が多く…

『奈良市史』通史3

この巻は通史の中で最初に完成した、というのは図書館で検索している時点でなんとなくわかっていたんですが、通史2巻の終わりの辺りで松永秀久とその主家であった三好家との争いで東大寺が燃えてから(一応この巻にも言及はあるものの)、江戸時代を産業を…

「女性天皇」滝浪貞子

基本的には女性天皇というのは「つなぎ」の存在であり(通常の天皇と全くの同格だった、という意見には反対の著者さん、ただし、権威や権力そのものがなかったはずだ、という論説にも反対)、要するにその本命となる対のような存在がいるのだ、ということを…

「信長の城」千田嘉博

信長の城 (岩波新書) 作者: 千田嘉博 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/01/23 メディア: 新書 この商品を含むブログ (9件) を見る とりあえずかなり初っ端から軍学もしくは軍学寄りの用語は正確でもないから使わない、という宣言があってちょっとびっ…

「迷い迷って渋谷駅-日本一の「迷宮ターミナル」の謎を解く」田村圭介

渋谷区民で鉄道趣味で、地元関係の本も最近よく読んでいて、まあだいたい巻末の参考文献のところのもお世話になった記憶はあるのですけれども…1次資料とは言わないまでも2次資料は? 概説書と入門書だけでどうやって歴史を構築したんだろう、と思って読ん…

「江戸300藩 物語藩史 北陸・甲信越篇」山本博文・監修

江戸三〇〇藩 物語藩史 北陸・甲信越篇 (歴史新書) 作者: 山本博文 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2015/05/08 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る んー、まあ悪い内容ではないんですがちょっとやっぱり前田家加賀藩に関してが物足りないかな、前…

「藤原京千三百年-飛鳥・奈良の宮都」小松左京/石倉明

まあ最近ちょっとばかり古代史において瓦脳になっていまして(一番客観的に分析出来るの瓦だと思う、まず瓦で事情を絞っておいてから判断するのがいいんじゃないかなぁ)この本を手に取ったのも正直なところ「藤原京が瓦屋根が始めて導入された都市だから」…

『日本の美術64 刀装具』加藤進・編

刀装というのはそもそも日本刀における刀身以外の部分を全てひっくるめての呼び方のようなのですが、この職工が独立して名乗るようになるのは他の職人らと比べてだいぶ時代が下り(実際複数の工房のようなスタイルで刀を作っていたとは聞きますね)、逆にそ…

「近江から日本史を読み直す」今谷明

まず琵琶湖がありまして(滋賀県も近江も、琵琶湖をメインで認識したほうが早いわ正直)、琵琶湖そのものが北陸すらの水運によって近畿圏とつながり、その北側の湖畔に七道である東国と通じる東山道と北陸道が合流、そこに便利だからって東海道が寄せられて…

「信長が見た戦国京都-城塞に囲まれた異貌の都」歴史新書y、河内将芳

信長が見た戦国京都 ?城塞に囲まれた異貌の都 (歴史新書y) 作者: 河内将芳 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2010/08/06 メディア: 新書 クリック: 15回 この商品を含むブログ (7件) を見る ところでなにが面白かったって日蓮宗と信長氏の関係がなかなか面…

「聖徳太子と鉄の王朝-高句麗からよみとく飛鳥」上垣外憲一

最近ちょくちょく物部氏だとか、蘇我氏に関しての記述を見ることがあるんですが、えーと、先に蘇我氏と対立して滅ぼされたのが物部氏で、「大化の改新」で倒されたのが蘇我氏、でしたっけか(中大兄皇子と藤原鎌足とが結託したという)。で、えーと、仏教の…

「富山から拡がる交通革命-ライトレールから北陸新幹線開業にむけて」交通新聞社新書037、森口将之

富山から拡がる交通革命―ライトレールから北陸新幹線開業にむけて (交通新聞社新書) 作者: 森口将之 出版社/メーカー: 交通新聞社 発売日: 2011/12 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (7件) を見る 鉄道マニアでもなんでもない…

「三好一族と織田信長-「天下」をめぐる覇権戦争」中世武士選書31、天野忠幸

とりあえずまず「三好三人衆」という存在でもって名前を知ることになったんですが、これがどうもかなり唐突に登場する。なんでこんな呼び方をされているのかもわからない、この集団らしきものと松永秀久が組んでまず足利将軍を暗殺し。その後対立して東大寺…

『日本の美術197 平安建築』工藤圭章・編

前に古代建築の本を読んでいたことがあるのですが(すごく大雑把に鎌倉時代からが中世確定、平安時代は多分ですが院政の頃くらいから中世に入れられていたりいなかったり、というところじゃないのかな)、まあ要するに寺の本です。現品が比較的古式の形で残…

「出雲と大和-古代国家の原像をたずねて」村井康彦

この本を読んでいてびっくりしたのが「興」の字はもともと国府という意味であり、ということと(奈良にある興福寺ってそう受け取っていいのか、時代的に関係ないものもあるとは思うもののその時代が近い)、それとあれですね、古代の吉備が出雲と国境を接し…

「江戸300藩 物語藩史 近畿篇」山本博文・監修

江戸三〇〇藩 物語藩史 近畿篇 (歴史新書) 作者: 山本博文 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2015/03/05 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る ここまで読んできて東北は多分伊達家の仙台藩、関東は水戸徳川家の水戸藩、で、北陸は飛ばされてるので(…

『奈良時代MAP-平城京編』

平城京と表現する時はわりとだいたい「平安京以前」ということになることが多いのですがわりとこの本もそんな感じ、都の範囲が小さいというか、天皇一代で宮をいくつか作るよみたいな程度の話っぽいんだよね。で、この本の中でも触れていた藤原京は中核部分…