2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『八重の桜』#47 残された時間

福沢諭吉という名前が出てきてちょっときょとんとしてしまったんですが、ああ、東の慶応、西の同志社って、本当に同時代人なのか。あれですね、前にも慶応と対比されていたことがあったと思うんですが、えーと、私学が兵役免除から外された時に慶応では特に…

「死との約束」エルキュール・ポアロ16、アガサ・クリスティ

死との約束 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者: アガサ・クリスティー,高橋豊 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2004/05/14 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (15件) を見る まず、とある老女がいて。 その家族は(血がつ…

『環境工学’13』#1 環境問題と環境工学

そもそも環境工学とはなんぞや、ということをこの回では説明していたんですが(放送大学ってわりと第1回はそんな感じのことも多いですよね)、人間の生活によって掛けられる環境負荷「エコロジカル・フットプリント」が、地球の生産能力の総和である「グロ…

「日本の国鉄」原田勝正

若干皮肉な意味で日本の初期の鉄道史はほとんど私鉄の歴史なんだろうな、と思うわけですが(本当に最初の時点が違うのは知ってますよ、でもあれは私鉄のほうでもごく自然な祖先として語るんだよね)、イギリスだのドイツだのからの脱却とか、毎度御馴染みモ…

『美の巨人たち』建築シリーズ 丹下健三「東京カテドラル聖マリア大聖堂」

丹下健三というと、極めて個人的に新・旧都庁を建てた人で大阪万博で“太陽の塔”にぶち破られた土台部分を作っている人、という若干残念なイメージの人なんですが。正直言うとちょっと苦手なんですよね、ただ、彼が悪いというより、多分私が漠然と苦手なもの…

『現代日本の政治’11』#15 外交と内政

日本は基本的に外圧に弱い国だと思い込まれていて“日本特殊論”の一貫でもあるのですが、ということが冒頭で言われていたのですが、少なくとも一旦国内で研究を進める、ということに決定した次世代戦闘機(これ、中曽根時代の話だったのか、聞いたことはあり…

『東京人』2013年01月号「空から見た東京の今昔」

東京人 2013年 01月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 都市出版 発売日: 2012/12/03 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 基本的に空撮の現在と過去のある時点での違いをメインにした特集だったのですが、印象に残ったのが東京は道や土地の区画はほとんど変…

『八重の桜』#46 駆け落ち

京王線の駅に「蘆花公園」という駅があって(しかし蘆花公園には隣の駅から行ったほうが道がわかりやすいよw)、ここの会社の社史にも「うわあああん、のどかなとこに暮らしたかったのに鉄道かよぅ?!」みたいなことを嘆いているのが載せられていて、その…

「ナイルに死す」エルキュール・ポアロ15、アガサ・クリスティ

ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,加島祥造 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/10 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 52回 この商品を含むブログ (39件) を見る コーネリアもいいのですがロ…

『現代日本の政治’11』#14 外交政策

まず外交の目的を「安全保障」と「国民の生命財産を守るため」とざくっと規定してしまうところから若干驚いたんですが(あんまり単調だったので6回からすっ飛ばして14回を見ることにしたこともあって尚更w)。そもそも安全保障ってあれなんですよね、軍…

「新宿駅が二つあった頃」阿坂卯一郎

かつて新宿駅は甲州街道口と青梅街道口と二つあったんだよね、というのは時々聞くものの、山手線がまだいまいち山手線と呼ばれておらず(中央線は中央線と呼ばれてる、山手線はどうも「省線」、のちの「国鉄」呼びの前身みたいなもん)、山手線で甲州街道口…

『美の巨人たち』建築シリーズ 布田保之助「通潤橋」

正直この回で出てきたアーチ橋というのが、一体どういうルーツで出来たのかがわからなくてとりあえずこの通潤橋というのを(おおお、一発変換した!)、検索してみたんですが、嘉永7年ってのは日米和親条約の年なんですね。 番組の中で語られていたように「…

『現代日本の政治’11』#13 公共事業と政治

この回の講義はてっきり公共事業が政治に及ぼす影響みたいな部分に関して語られると思っていたんですが(なんかしばしばこの手の勘違いしてる気もしますがw)、大雑把に「公共工事とはなんぞや」という内容でした。ああうん、まず定義から語られたほうがわ…

「東京都電6000形」RM LIBRARY-19、江本広一

東京都電6000形 (RM LIBRARY(19)) 作者: 江本広一 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング 発売日: 2001/02/01 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る 6000形というのは都電の代表格、同時代を知っている人なら鉄道マニアでなくて…

『八重の桜』#45 不義の噂

確かにもともとは愛人なんですけど、この奥さん(んで、八重さんのお兄さんももはや戦争のごたごたで家族が生きてるかどうかも不明だったわけだしなぁ)、14歳の時点から身体が不自由になってる男の側で、牢屋にぶち込まれても躊躇いなく付いていったとい…

「もの言えぬ証人」エルキュール・ポアロ14、アガサ・クリスティ

もの言えぬ証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,加島祥造 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/12 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (19件) を見る 昔この本を読んだ時に犯人に…

『現代日本の政治’11』#12 福祉国家と政治

この回の講義の趣旨は、どうして先進国では福祉政策を重視する傾向が芽生えてくるのか、という分析だったんですね。福祉国家とは、という分析だと思い込んでいたんですが、よく考えてみたら確かにそれだと途中からか。 モデルケースとして安全政策のみを行う…

「日本の私鉄8 東急」カラーブックス・第1シリーズ、宮田道一

東急って確か最近の本(いつくらいからなのかは正直正確なところはわからないんですが)では“年間乗降客数日本一”の私鉄として紹介されているように思うのですが、1981年の本だと特にそんな記述はなかったかな? この頃はまだそういう感覚があんまりない…

『美の巨人たち』建築シリーズ「金龍山 浅草寺」

正直私、あんまり浅草寺って好きじゃなくて、むしろ雷門が好きなんですよ、で、なんでそう感じるのかよくわからなかったんですが、そっか、本堂と宝蔵門は飛鳥時代のゆったりとした建築方式で作られてたんですね。雷門は江戸の頃の建築様式で(ちょっと派手…

『現代日本の政治’11』#11 マスメディアと政治

マスメディアと政治の関係性についてはアメリカで主に1920年代から30年代に強力効果論(即効理論)、1940年代から50年代には限定効果論が論じられ。 1960年代以降に限定効果論の修正と中効果論、という内容に至り(正直これ、見たままだよね…

「物流がわかる」角井亮一

物流がわかる (日経文庫) 作者: 角井亮一 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2012/09/15 メディア: 新書 クリック: 2回 この商品を含むブログ (1件) を見る もともと図書館の新刊案内のところにこのタイトルが並んでいて、よく考えてみたら私が読…

『八重の桜』#44 襄の遺言

正直、ネタバレですがもう次の回の予告でわかるし言ってもいいよね、死んだかと思ったよてっきり死んだかと思ったよちょっとびっくりしたよ!(完全に驚かせに掛かってたよ、ていうかもうちょっとハガキ長めに書いて!!)(焦ってたのもわかるけど!) ええ…

「ひらいたトランプ」エルキュール・ポアロ13、アガサ・クリスティ

ひらいたトランプ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,加島祥造 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/10 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (24件) を見る 4人の殺人犯が出てくるよ…

『現代日本の政治’11』#10 利益団体と政治

この回の講義で挙げられていたフリーライダー(労働争議などで労働組合などに入っていない、抗議活動に関与していない人も恩恵を受ける「ただ乗り」)の単語を見ていてふと考えていたんですが、これ、要するに団塊の世代よりあとの世代のシラケ世代から団塊…

「日本の私鉄3 阪急」カラーブックス・第1シリーズ、高橋正雄/諸河久

この本を読んでいて何故か思い出していたのが関東私鉄、品川系の京急で。単に鉄道施設という意味だと、京急はスピードに拘るし、阪急は内装に非常に拘り、性能は二の次、古い車両を長く使い続ける、ということで対極という気もしないでもないんですが、それ…

『美の巨人たち』建築シリーズ 徳川家康「名古屋城」

そういえば私は愛知出身なんですが(市町村合併で故郷なくなりましたのよ)、「尾張名古屋は城で持つ」の意味をよく知らなかったので調べてみたんですが、『伊勢音頭』って歌の冒頭部分の歌詞なんですね、よく意味がわかりませんとか言われてますが多分この…

『現代日本の政治’11』#9 地方自治と政治

この回で語られていたことを理解するにはどちらかというと、後半で出てきた「やっぱり自分の住む町のことを、東京の人によって決められてしまうというのは気味が悪い、という考え方は当然あるもので」という表現を軸に考えるべきなのではないかなぁ、と思う…

『東京人』2013年08月号「東京の古道を歩く」

東京人 2013年 08月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 都市出版 発売日: 2013/07/03 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (2件) を見る 今でも甲州街道を当たり前のように生活の指針に(越えるの地味に面倒なんですよね、首都高のジャンクションがある地域です)…

『八重の桜』#43 鹿鳴館の華

ここに来て“政敵”(まあかつてのだけどね、会津負けたんだし)の薩摩の人が来まして、山川家(が、明治に入ってからの事実上の会津のまとめ役なんだよね、生き残りに近いんだろうけど)からアメリカに留学した捨松さんをお嫁に下さい的なことを言い出しまし…

「メソポタミヤの殺人」エルキュール・ポアロ12、アガサ・クリスティ

メソポタミヤの殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,石田善彦 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/12 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (15件) を見る そういえば、クリスティ…