2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『京都を知る100章』別冊太陽スペシャル、別冊太陽編集部

正直なところ東海→関東民という来歴なのであまり京都への憧れや自意識というものに乗っかることが出来ず、「裏路地に入って京都の生活に触れたがる」という観光客らのように通ぶるのもなんかこう、さすがにどうよ、と思う程度の人間なんですが。そうやって生…

『日本の美術13 水墨画』松下隆章・編

この本の前に同じレーベルで「初期水墨画」を読んでいるんですが、その本を手に取った時点で予想していたのがちょうどこの本で触れられていた冒頭部分、大雑把に室町時代中期から雪舟の登場くらいまでの時代なんですが。なんでそんな勘違いをしていたのかと…

「桓武天皇-造都と征夷を宿命づけられた帝王」日本史リブレット人011、西本昌弘

桓武天皇―造都と征夷を宿命づけられた帝王 (日本史リブレット人) 作者: 西本昌弘 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2013/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る そもそもこの本をなんで読んだのかというと、平安京の作られた時代に最澄…

「日蓮と一遍-予言と遊行の鎌倉新仏教者」日本史リブレット人033、佐々木馨

個人的には日蓮さんならともかく一遍さんに関しては思想部分ではなく(この人、実際思想っていう形で展開してたのかね? よくわからん、残してたものがちょくちょくあるらしいのは聞いているものの)、実際の活動周辺に関してを知りたいな、というつもりで手…

「戦国武将を育てた禅僧たち」小和田哲男

この本を手に取った時点でだいたいあの辺が出てくるんだろうなー、と半ば予想してまして(一回でも読んだことある人だとだいたい覚えてると思う、強烈だもん)。で、やっぱり出て来たのが雪斎さんだったんですが今川家の。というか今川義元氏の台頭する理由…

「完訳フロイス日本史(6」ザビエル来日と初期の布教活動-大友宗麟篇1、ルイス・フロイス

えーと、そもそもシリーズそのものが大友宗麟篇をラストに、織田信長篇から始まって豊臣秀吉篇と続いていたんですが、ここに来て1巻で少しだけ見た(確かフロイスさんの来日前後だけ入ってたんじゃなかったかな)時代の続きってことになるのかなー。という…

『権力の館を考える '16』#11「関西の館(2 紫宸殿・清涼殿」

ところでこの回はだいぶ斜めな感じで聞いているので間違えていたらだいぶ申し訳ないのですが、とりあえず建築の方が「江戸時代に西洋のルネサンス、当時のワシントンでも存在した復古調の流れが日本の京都でもあったんですよー」みたいなテーマだったんです…

「謎とき平清盛」本郷和人

正直なところ五味さん周辺の研究者を見ているとあくまでも一つの説は「特定の部位を説明するもの」であって、その説にいかに合致するのかというような捉え方をするものではないという感覚だったので久々に権門体制論(てか、さすがに古くないこれ?)に鋭く…

「平城京のごみ図鑑-最新研究でみえてくる奈良時代の暮らし」文化財研究所奈良文化財研究所

前に一度この研究所の名前を見たことがあって、それが奈良の寺についての本(寺は現存しているため、その境内の痕跡や歴史記録などから探っていくようなスタイル)、多分そもそも奈良そのものを扱ってる研究所なんですかね、やっぱり。一応本の中でも触れて…

『日本の美術43 浄土教画』岡崎譲治・編

この本を読んだ時点で浄土信仰というような仏教の一群があるという認識だったので(浄土宗や浄土真宗などの鎌倉新仏教の辺り)、その辺の仏教絵画が出てくるのかな、と思っていまして、浄土真宗などだと子弟の関係などを絵姿にして大事に保存しているなんて…