2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「お金から見た幕末維新-財政破綻と円の誕生」渡辺房男

お金から見た幕末維新――財政破綻と円の誕生(祥伝社新書219) 作者: 渡辺房男 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2010/10/30 メディア: 新書 購入: 4人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (1件) を見る そういえばこの前に「明治六年政変」を読んでいて円…

「信託の知識」川崎誠一

友人と明治くらいからの銀行の話をしていたらば「信託銀行のすることって一種慈善事業みたいなところがあるからね」と言われて、興味を持ったものの、あー、日本とかアメリカの話じゃなくてイギリスの話っぽいね、この部分は。それこそ報酬目当てですらなか…

「京急クロスシート車の系譜」佐藤良介

サブタイトルが“京浜・湘南電鉄より今日の京急まで歴代の名車を綴る”で、京浜と湘南というのは大雑把に戦前の京急電鉄の前身のことで、戦前の関東の私鉄にクロスシートなんてあったのかな? と思ってたんですが、なんでも軌道だった京浜電気鉄道で初の鉄道線…

「「鎌倉」の時代」福田豊彦/関幸彦・編

正直手に取るまでわからなかったんですが論文集ですねこれ、んー、鎌倉街道などに関しては最近かなり研究が進んでいるので読んでいて意味もわかったんですが、例えば「鎌倉」という単語が公的資料に出てくる回数や傾向についての時代的変遷の分析とか。木曽…

「図説・日本刀大全」歴史群像シリーズ、稲田和彦

日本刀の本、10冊め、だっけかな? どうも同じ目的の人がだいぶ読んでいるようだけど発行は2006年、とりあえず写真の質がだいぶいいので刃紋が見えます、初めて「帽子」の意味わかったよこれは撮るの大変そうだ本気で…。ただ、刃紋の種類というよりは…

「明治六年政変」毛利敏彦

鉄道史を読んでいた時に明治5年に最初の(新橋-横浜の)路線が開業したものの、明治6年の段階で三菱の意向を受けた政治家の主張にて鉄道資金が既存の建設路線以外で凍結され、資金が海運の設備へと回された、ということを読みまして、ただそれ以上が語ら…

『鉄道ピクトリアル』2013年5月号「横浜・川崎の鉄道」

前に鉄道雑誌は『ピクトリアル』が一番いいですよ、的な勧められ方をしたことがあったんですが、そうですね、「横浜・川崎の鉄道」という特集の中で神奈川県というのは県名県庁所在地とが違うという指摘があるが、もともと開国の頃に東海道の神奈川宿の側に…

「国際ビジネスマンの誕生-日米経済関係の開拓者を追加」阪田安雄

オーシャニック・グループというのは明治9年の時点でアメリカの発展著しいNY(他の都市と比べて人種的な制約が少なかったみたいですね、日本人に対しても厳しいけれど、そもそも他にたくさんの民族がいて皆厳しいのは同じっていう)に渡った5人ほどの青…

「小田急-車両と駅の60年」吉川文夫・編

昭和62年刊行、で、ネット書店(記録用に使っている読書メーターがアマゾンのデータと連動してるので)にデータが存在してないのは大正出版だからかなぁ、たまにないんだよねここの本。ええと、車両に関しては正直普通の本だと思います、吉川文夫氏だった…

『週刊 東洋経済』2014年8月9・16日号合併号「親と子の相続」

週刊 東洋経済 2014年 8/9-8/16合併号「親と子の相続/さようなら、ミスター牛丼―安部修仁と吉野家の時代/ソニー 平井と吉田―窮地の社長としたたかな腹心」 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2014/08/04 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る …

「古城の風景(1 菅沼の城・奥平の城」宮城谷昌光

どちらかというと面白かったのはタクシーの運転手が城跡のことをなぜかそれとなく把握しているという辺り(さすがに小説関係の人の集団が痕跡を見つけられるかどうかというものはわからなかったみたいだけどw)、城跡のわりには地形がおかしい、防御が出来…

「刀剣」カラーブックス175、小笠原信夫

一旦読み終わってぼんやりと見返していたんですが、あ、そうか、あんまり見たことがない刀の写真があったりするのは、著者さん自身の行動範囲なんかにもよるのかもしれない、と思わないでもなかったんですがカラーで刃紋までわかるのすごいよなぁ、あと、刃…

「路面電車の技術と歩み」吉川文夫

正直、路面電車の超低床車って確かによく聞くんですけども「曖昧でわかりにくいよね」と言われるともっともで、そうか、要するに台車周りの機器をコンパクトにまとめる必要があるってことなのか。これはだいぶあとになるんですが。初期のセンターポールとか…

『東京人』2013年12月号「財閥人列伝」

東京人 2013年 12月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 都市出版 発売日: 2013/11/02 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 正直そろそろここら辺を読み始めて…2年くらい? もっとかもですが、そのくらいにはなっているので、それこそこの特集に書かれていた…

「もう一人の「三菱」創業者、岩崎弥之助-企業の真価は二代目で決まる!」河合敦

もともと最初に三菱商会、かな? 名前がいろいろあるみたいでちょっと迷うんですが(三菱商船って呼んでいたのがなにが元かと思ったらそういう名前の学校があったのね、わりとばらけて表記されてる感じですw)、この三菱系の海運会社のことを知ったのは浅田…

「小田急電車回顧 第2巻」深谷則雄・編

あくまで車両の本なので正直内装どうしてたのかなぁ、とか、台車ちまちまといじってたのって確かこの頃なんじゃなかったっけとか、ロマンスカーのSE車の登場ってこの後なんでしょうか、少なくとも昭和50年までが載っていて、この内容だと入る隙間はない…

「応仁の乱」鈴木良一

応仁の乱 (岩波新書 青版 873) 作者: 鈴木良一 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1973/10/22 メディア: 新書 クリック: 5回 この商品を含むブログ (1件) を見る 応仁の乱というのはどうもそもそも幾つかの事情が絡み合った、ええと、戦国時代の初めとされ…

「武将と名刀」佐藤寒山

昭和39年時点で(前に読んだ『日本名刀物語』の2年後で戦後19年ね)、すごく大雑把に「享保名物帳」という本にかなりの部分を頼っておいでのようなのでそこまで精度が高いかというと正直怪しいものはあるものの、戦国時代の記録に頼るに頼れないみたい…

「図説 浮世絵 義経物語」藤原千恵子

正直なところこうやって歴史順に並べられてその中でも特に力作が厳選されて、絵そのものの解説と歴史語りがあると非常にわかりやすい本だとは思うんですが(これが入門書でいいんじゃないかな、というレベルですね、丸ごと展覧会にしても良さそうだなぁ)、…

「日本産業史(2」日経文庫498、有沢広巳・監修

前の巻ではそれこそ幕末の政体がどうのという話から、国が産業の立ち上げそのものに関わったり、逆に戦争によって搾取を仕掛けてきたり(材料もだけど人材も)、ということでかなり全体的に共通の要素が多かったんですが、戦後もある程度はそういう状態が続…

「写真でつづる 日本路面電車変遷史」高松吉太郎

そもそも昭和33年に一度作られて、昭和44年に刊行し直したよ、ということが語られていたんですが、初期の路面電車の話(そもそも初期は路面電車なんて言葉ないんだけどね)が結構詳しくていいんですが、まあやっぱりどうしても廃線の話が多くなるよなぁ…

『週刊 東洋経済』2014年9月6日号「一流の仕事術」

週刊 東洋経済 2014年 9/6号「一流の仕事術/GPIF狂騒曲/社長の器・西久保愼一スカイマーク社長」 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2014/09/01 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 一流の仕事術、と言ってもどの業態に対しても共通するのは…

「円を創った男-小説・大隈重信」渡辺房男

円を創った男―小説・大隈重信 (文春文庫) 作者: 渡辺房男 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2009/01/09 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 13回 この商品を含むブログ (4件) を見る ちょっと本の本筋ではないんだけれども明治6年が征韓論争で、明治14…

「図説 織田信長」小和田哲男/宮上茂隆・編

現在中公新書のわりと細かいシリーズをぽちぽち読んでいるところなんですが、うーん、この順番で良かったんじゃないかな、という雑感。かつて読んだことのある本がほぼ戦国大名のみで人生の解釈をしようとしていたのでかなり意味不明だったんですが、寺社と…

『図説日本文化の歴史(5 鎌倉』

この中で一番印象に残ったのはそれまでせいぜい貴人のものでしかなかった仏教の救済が民衆のものとなった、女に対しての救済への徹底的な排除に対しての(ものすごく念入りにどれだけ女が駄目かって語られてるのなww)批判があったという辺りかなぁ。本の…

「図説 源義経-その生涯と伝説」河出書房新社編集部・編

えーと、さすがに鎌倉幕府は覚えてるんだけども、このあとが室町時代ですよね、で、戦国、で、この源頼朝の前が平氏の支配でその前の時代の呼称が平安時代、もともとその平安の貴族社会の守りとして使われたのが平氏と源氏で、この姓ってのはそもそも天皇の…

『丸の内百年のあゆみ-三菱地所社史(上』三菱地所株式会社

前に三菱銀行の社史(最初の巻だけで止まってますが)を読んだことがあるんですが、うーん、その時とちょっと印象が似てるというか、わりと三菱財閥の中核からは遠い企業みたいなんだよね、多分中心になってるのは三菱合資だと思うんですがよくわからん。(…

「京急電鉄-街と駅の1世紀」西潟正人

まあ今は品川より先に泉岳寺駅がありますが、基本的には品川から、三浦半島、羽田空港と川崎大師をつなぐ京浜急行電鉄の本なんですが、わりと興味があるもののなにしろ多摩寄りの人間なもので土地勘がなく、いつも関係の本を読みながら頭がこんがらまってい…

「キノコの教え」小川眞

もともとこの人のVA菌根の本を読みまして、その時に一緒に語られていた松などに付く白色腐朽菌のことが読みたかったんですが、あら、もともとマツタケの研究者の方だったんですね、ただ、菌と植物の関係という段階で一般人には説明しにくいから、マツタケ…

「渋沢栄一-人間の礎」童門冬二

渋沢栄一―人間の礎 (人物文庫) 作者: 童門冬二 出版社/メーカー: 学陽書房 発売日: 1998/05 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る とりあえず細かいことはさて置いて国立第一銀行の創設に関わる部分の描写が薄かったのはちょ…