2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「名刀虎徹」小笠原信夫

日本刀―日本の技と美と魂 (文春新書) 作者: 小笠原信夫 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2007/05 メディア: 新書 クリック: 4回 この商品を含むブログ (8件) を見る 前から本を読んでいてなかなか把握出来なかったいわゆる「新刀」の初期の本で、時期は大…

「図説・明治の地図で見る鹿鳴館時代の東京」歴史群像シリーズ、原田勝正

鹿鳴館時代というのがそもそもいつくらいかというと明治16年に作られて明治23年に閉鎖…って短かっ?! でも、どっちかというと鹿鳴館ってよっぽどでもない限り日本人は聞いたことあるだろうしなぁ、そうなると、えーと、そうだ、まだ丸の内の土地は開拓…

「大久保利通」維新前夜の群像5、毛利敏彦

んー、私が知りたいのは(もともと鉄道初期の事情を知りたくて明治時代を読み始めた関係で)明治政府の初期の財政事情みたいな面なんですが、どっちかというとこの本で一番わかりすかったのは薩摩藩がどうして明治維新で中心的な役割りを果たすことになって…

「電気の技術史」山崎俊雄/木本忠昭

わりと細かい電気の性質に関しても触れられてはいるものの、どちらかというと大きな流れをざーっと読み流し、どのような順であるのか、日本がどのような時期にどのような欧米の技術との関係があるのか、というようなことを掴むための本かなぁ。正直仕方ない…

「岩崎小彌太-三菱を育てた経営理念」宮川隆泰

岩崎小彌太―三菱を育てた経営理念 (中公新書) 作者: 宮川隆泰 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1996/08 メディア: 新書 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る 一応三菱財閥に関しては「明治末期に三井の次に財閥として形成され、住友や三井…

「日本鉄道史の研究-政策・経営/金融・地域社会」野田正穂/老川慶喜・編

あとがきに「野田正穂氏の古希のお祝いとして出すつもりだったのに、諸事情にて遅れてすみませんでした!」と老川慶喜さんが断っていて、相変わらず仲いいなwww と笑い転げていたんですが、鉄道史研究の集団の中で野田正穂さんだけがちょっと系統違うっぽ…

「戦国誕生-中世日本が終焉するとき」渡邊大門

戦国誕生 中世日本が終焉するとき (講談社現代新書) 作者: 渡邊大門 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/05/18 メディア: 新書 クリック: 7回 この商品を含むブログ (14件) を見る とりあえず応仁の乱が戦国時代の初め、とされているものの、もうちょっと…

「刀装のすべて」復刻叢書、小窪健一

日本刀の業界はそもそも出版年はあまり重要でもない気もするものの、昭和46年の復刻版、ということは戦後26年かな。現在2015年は全くその業界は下火になっていて(かなりお金ある方が逆に残ってる風情はあるけど確かに一般人は全くいない、ある本を…

『明治軍事史(上-明治天皇御伝記史料』明治百年史叢書、陸軍省・編

明治天皇と、主に陸軍に関しての記録をわりとジャンル問わずに年代順に並べた本で、特に手が入ってる様子がないのでいわゆる生資料という類じゃないかと思うんですが、まあ正直に言えば今の私が読むようなものではなかったんですが、逆に特に難しい内容があ…

「時速33キロから始まる日本鉄道史」小島英俊

時速33キロから始まる日本鉄道史 (朝日文庫) 作者: 小島英俊 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2012/03/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (2件) を見る この時速33キロというのはどうも新橋から横浜(今の桜木町駅と都営大江戸線の汐留駅の…

「福沢諭吉-明治知識人の理想と現実」高橋昌郎

福沢諭吉氏ってのは大雑把に幕末の世の中で「洋学派」というところに分類されるようなんですが(たまに見るけど多分一番わかりやすいのがこれなんだろうね)、中村正直って人を持ち出したのは「儒学派」との対比って意味だったんでしょうね、対比そのものは…

「木材の秘密-リグニンの不思議な世界」榊原彰

リグニンというのはセルロース、セミセルロースに続いて3番目に植物に含有されているという(主に樹木などの大きな構造になる植物に限られてるんだけどね)物質で、正直サブタイトルにはなっているものの、特にリグニンの本でもないんですよね。どちらかと…

『週刊 東洋経済』2014年8月30日号「その契約、本当に必要ですか? 保険のウソとホント」

週刊 東洋経済 2014年 8/30号「保険のウソホント/社長の器・片山幹雄シャープ元社長」 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2014/08/25 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る まあ確かに若干煽るような内容と言えなくもないものの、ガン入院時に…

「応仁の乱と日野富子-将軍の妻として、母として」小林千草

いささか正直なところを言えばこの著者さんの日野富子像はさすがに現代人に寄せられすぎているのではないか、とは思わないでもなかったものの、この当時の前後の出来事を思い返してしまうとなんとも言えない(気味が悪いほど理由も判然とせず、人が死ぬし殺…

「新・日本名刀100選」佐藤寒山

今までほとんど単独で読めなかった長船関係がようやっとわりと細かい単位で読めたなぁ、というのは良かったものの、やっぱり実用品なだけに大量生産みたいなことしていたんだろうか備前、みたいな気持ちになるなぁ。(いやそれがいいとか悪いとかじゃなくて…

「回り道を選んだ男たち」小島直記

回り道を選んだ男たち (新潮文庫) 作者: 小島直記 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1990/05 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 本の中で出てくる『レイテ海戦』に関しての語り口を聞いていると従軍経験がある世代で、この本が刊行されたのが平成2…

「鉄道計画は変わる。-路線の「変転」が時代を語る」交通新聞社新書064、草町義和

鉄道計画は変わる。―路線の「変転」が時代を語る (交通新聞社新書) 作者: 草町義和 出版社/メーカー: 交通新聞社 発売日: 2014/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 今まで読んだ鉄道計画への言及(本という単位にまとまってることは少な…

「建築探偵 東奔西走」藤森照信

建築探偵 東奔西走 (朝日文庫) 作者: 藤森照信,増田彰久 出版社/メーカー: 朝日新聞社 発売日: 1996/12 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (11件) を見る この本の表紙になっているのは小笠原伯爵邸で、確かに小鳥をモチーフとし…

「炭と菌根でよみがえる松」小川真

2007年の刊行で、このあとの本と比べるといくつか細かい差異があったんですが(そしてあとのほうの本でも環境問題は門外漢なのか間違ってるんだよね)(素人ですが私がわかるってことは専門の本読んだ程度の人間でもぱっと見てわかる系の「ありがち」な…

「日本の銀行」日経文庫1075、笹島勝人

日本の銀行 (日経文庫) 作者: 笹島勝人 出版社/メーカー: 日本経済新聞社 発売日: 2005/10 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4件) を見る 2005年の発刊で、東京三菱銀行(UFJとの合併話が完全に収まってない頃のようです)の評価高いなー、しか…

「応仁・文明の乱」戦争の日本史9、石田晴男

とりあえず半分すぎても「応仁の乱」が始まらなかったことにはいささか異論があるんですが、むしろこの本では唯一なにやってたかわかって良かったよ、畠山政長(ごめんなんかこの人のほうが事情すっきりしてて贔屓したくなる、ところで係累の説明がされてい…

「日本刀の教科書」渡邉妙子/住麻紀

えーと、日本刀の本の12冊めで一番最初に読んだのと同じ人ですね、なんと言ったらいいんだろう、刀工寄りの美術品系ですかね。武将と刀の話ってこの人とあと一系統くらいいる感じかなぁ、微妙に触れてるところが違うのでわりと気になる。前からちまちまと…

「B6回顧録 私鉄・専用鉄道・専用線編」RM LIBRARY-17、瀬古龍雄

B6回顧録 私鉄・専用鉄道・専用線編 (RM LIBRARY(17)) 作者: 瀬古龍雄 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング 発売日: 2000/11/01 メディア: 単行本 クリック: 16回 この商品を含むブログ (1件) を見る そもそもここで語られていたB6が大量配備された理由…

「B6回顧録 国鉄編」RM LIBRARY-16、瀬古龍雄

B6回顧録 国鉄編 (RM LIBRARY(16)) 作者: 瀬古龍雄 出版社/メーカー: ネコパブリッシング 発売日: 2000/10 メディア: 単行本 クリック: 15回 この商品を含むブログ (1件) を見る んー、RMライブラリーの巻数の関係でこれが最初に読んだ蒸気機関車の本にな…

「稲荷大神-お稲荷さんの起源と信仰のすべて」イチから知りたい日本の神さま2、中村陽・監修

とりあえず稲荷がもともと「伊奈利」と書かれていたというところまではわかったもののそれが本当は「うなる」であって、つまり白鳥信仰のことなんだよ! と言われた部分に関してはわかりませんでした、イとウの音が交代しやすいのだとしてもわからない。ただ…

「福澤諭吉と大隈重信-洋学書生の幕末維新」日本史リブレット人076、池田勇太

福澤諭吉と大隈重信―洋学書生の幕末維新 (日本史リブレット) 作者: 池田勇太 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2012/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る もともと私、この本を手に取ったのは大隈重信が目当てだったんですが、なぜかという…

「菌と世界の森林再生」小川真

すごく大雑把にこの方は「根っこに宿る菌」(いろんな種類があるみたいなんだけどね、植物と相性のいい根菌ってのがいるみたい)(キノコもその一種で、マツタケの研究者としてスタートされたのが筆者さんだって)によって、世界での植林を成功させよう、み…

「戦国時代の足利将軍」歴史文化ライブラリー323、山田康弘

応仁の乱の関係の本がどうにも進まなくて(どうも読みにくいんだよね、全般的に)、正直なんとなく関係してるかな、と手に取ったもののだいぶ良い本だったと思うんですが、うーん、国連の例えまではわからないでもないんだけども、国連がその後ろ盾となるべ…

「日本刀の本」別冊宝島2120

日本刀の本 (別冊宝島 2120) 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2014/01/15 メディア: ムック この商品を含むブログを見る 正直だいぶ薄く、少し前に読んでいた『図説・日本刀大全』歴史群像シリーズのほうが写真の出来という意味ではだいぶ上だったんですが…

「進化する路面電車-超低床電車はいかにして国産化されたのか」交通新聞社新書018、史絵./梅原淳

進化する路面電車―超低床電車はいかにして国産化されたのか (交通新聞社新書 18) 作者: 史絵.,梅原淳 出版社/メーカー: 交通新聞社 発売日: 2010/06 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (2件) を見る 共著らしいのですがコラムは…