えねるぎー

『週刊 ダイヤモンド』2013年12月21日号「東京電力 救済で笑うのは誰か」

もともと親族が経産省関係の仕事で東京電力に関わったこともあって、原発反対派ではないものの、東京電力に対してあまりに極端な評価を下すので、大仰な、と思っていて、今回の事件後(補償を国が行なうことや、東電に事故責任まで負わすのが妥当という考え…

「興亡-力をめぐる政治と経済」大谷健

興味があるのがどちらかというと明治から昭和の初期くらいに掛けて民間で大概戦国時代になって効率もへったくれもなかった、とよく聞く電力業界に関してで(風呂場と今の電力会社が違うとか昼と夜とで事業者が違うなどの混乱と言われてたあれです、それはた…

『週間 東洋経済』2013年2月16日号「シェール革命で日本は激変する」

正直記事を読んだ今この特集タイトルを見返すと、アメリカでは環境問題に発展しないように気を使ってるよ、フランスでは当面だけかもしれないけどそれでも政権が変わるまでは採取無理だよ、ポーランドは調査したら実は貯蔵量がそんなでもなくて採算取れなさ…

『東京電燈株式会社開業50年史』東京電灯株式会社

東京電燈というのは(タイトルを本に記述されていた旧字、著者名を図書館などに登録されている新字で表記してみました)、非常に大雑把に戦時統制である“日本発送電”を間に挟んでの今の東京電力の前身の前身。 (この社史の中にも東京電力って出てくるんです…

『NHKスペシャル』密着 エネルギー争奪戦~日本の逆襲~

そもそもこのシェールガスってのは石油を採掘している時によく見付かるらしく、もともとかなり埋蔵量があるってことは把握されていたんですよね。ただ、番組の中でも説明されていたように取り出すのにかなりの手間が必要で、とても採算ベースに乗らず、とい…

「民の光芒-電力・闘魂の譜」志村嘉門

明治時代からの近代化の流れの中で、国の支援を多かれ少なかれ受けた産業がほとんどだった中で、ほぼ最初から最後まで民間の力のみで開発された(東北にあった官営企業はその例外だったみたいですね、というか電力関係の人たち官嫌い結構いそうだよなぁ…無理…

「爽やかなる情熱-電力王・松永安左エ門の生涯」水木楊

電力王とか言われても正直、ついこないだまでの私も含めて(戦前の鉄道やってたらなんか当たり前みたいに電力関係が出てきたもので)戦前の発電や配電事情をご存知の方からあまり多くないんだろうなと思えないでもないんですが。 とりあえず戦前は基本的に群…

『探検バクモン』巨大ガス要塞を占拠せよ!

番組内で言及されていた砂丘から採れる天然ガスってあれ、“シェールガス”のことですよね、あれは確か埋蔵されているということは漠然とは判明していたものの、技術の低さだけではなく石油に抵抗できるだけのコストパフォーマンスがない、ということで「いつ…

『未来世紀ジパング』日本の新エネルギー第2弾「“海洋発電”無限の可能性!?」

で、前回の地熱発電(と温泉発電)に続いて、日本の企業がイギリスのオークニー諸島で現在実験に参加している海洋発電に関して、の特集だったわけですが。 「今どうしてこんな急にイギリスが海洋発電に?」と聞いたゲストさんに関しては、あれが多分日本人一…

『未来世紀ジパング』日本の新エネルギー第1弾「地熱発電の可能性とは?」

リアルタイム時に流し見をしていたのでちゃんと見てなかったんですが「今更地熱発電かよ」と思ってましたら、あれでしたか、温泉を枯渇させるのではないか、という不安がある地熱発電をいきなり日本に推進するのではなくまず温泉発電によって(正直これに対…

「電力技術物語−電気事業事始め」志村嘉門

もともと『電気新聞』に掲載されていた(平成5年頃だそうですが)約1年の連載をまとめた本で、要するに「ペース配分間違えちゃったてへ☆」という意味だと思ったんですけど間違ってないよね? 電気そのものの日本の黎明期の話、国会議事堂の火事の原因とさ…

「電力人物誌−電力産業を育てた十三人」満田孝

技術ってなんとなく明治になってから欧米からばーっと入ってきたんだよ、という印象がありまして、実際そういう産業もあるにはあるものの、電気なんてのは日本に入ってきたのと実用に耐えるようになったというのはそんなに時代が離れてないというか「輸入だ…

「石油を読む−地政学的発想を超えて」藤和彦

個人的に「ああ、地政学も読まないとな」とリストにある入門書をチェックしなおすという段階なので超えるもへったくれもないわけですが、中国が地政学的なしがらみで石油を輸入する国を間違えてるかもね、と言われると、ああ、すっげーありそう、と思います…

「石油神話−時代は天然ガスへ」藤和彦

とりあえずまず結論としては「そりゃいつか石油は枯渇するだろうけど、多分最後の一滴が出るまでその時期は知らんw」ということになるようです。うん、今の技術からしてそうなるのが当然ではないかと思います、基本的にこの“枯渇論”というのはかなり念入り…