2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『産業立地と地域経済’12』#9 ローカリゼーションと産業集積論

この回の最初の辺りで紹介されていたイタリアの、フィレンツェのほど近くクルアートがかつて1980年代だったかな? 1万5千を超える工場群があったものの(生糸から紡績までってだいぶ範囲広いよなぁ)、現在は7千を下回る上に2割が中国系工場に、って…

「世田谷のちんちん電車-玉電今昔」林順信

玉電はいざなくなる時にもそれほどの反対があったわけでもないにも関わらず(ただし規格を変えるという単位だと非常に反対があった)(なので新玉川線を経て現在の田園都市線へとなったわけですが、その工事中に路面電車を存続させる希望すら通らなかった)…

「牧師館の殺人」クリスティー文庫35/ミス・マープル1、アガサ・クリスティ

牧師館の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者: アガサクリスティー,Agatha Christie,田村隆一 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2003/10 メディア: 文庫 クリック: 3回 この商品を含むブログ (15件) を見る 確かミス・マープルのシリーズは何作か読…

『神秘の太陽系』#2 土星の環

土星の輪が氷の塊、というのは聞いたことがあるんですが、正直それがどんなふうに展開していて、そもそもその氷がどこから来たのかというのは見たことなかったかも。番組の中で語られていた「エンゲラドス」というのがなにか把握してなかったんですが、すみ…

「JR東日本全線【決定版】鉄道地図帳8 八王子支社管内編」今尾恵介

JR東日本全線〈決定版〉鉄道地図帳 vol.8(八王子支社管内編)―全駅・全配線・全廃線・全縦断面図 (Gakken Mook) 作者: 今尾恵介 出版社/メーカー: 学研パブリッシング 発売日: 2010/07/17 メディア: ムック この商品を含むブログを見る そうそう、吉祥寺駅の…

「明治国家をつくった人びと」瀧井一博

この本、というか、この著者さんはもともと“文明史”とでもいうようなフィールドワークを持ってらして(私も文明史のほうがいいタイトルだと思います)、多分最初からそのつもりというか、その覚悟で読んだほうがいいような本ですね。著者さんが中公新書でこ…

『産業立地と地域経済’12』#8 グローバリゼーションと地域経済

とりあえずさしあたってこの回の講義をまとめる時点で「三大…なんだっけ」となってしまったんですが、世界三大経済圏(世界って付けないと日本のが出てくるんで)ですね、というか前回語られていた本社を移転しないって本国からじゃなくて世界三大経済圏から…

「私鉄業界」教育社新書 産業界シリーズ335、増井健一

同じ産業界シリーズのこれよりあとの巻(別著者さんなんですが)を読んだのですが、あら、そっちのほうがむしろ歴史触れてたりするんですね。鉄道本ではあるのですが、出版社やレーベルの関係で例えば車両には全く触れてません。空港輸送に関しては京成さん…

「軍事遺産を歩く」竹内正浩

“軍事遺跡”という呼び方のほうが一般的であるそうなのですが、特に軍事行為に関係のない軍関係施設(病院や浄水場、船渠は個人的には含まれてもいいと思うけどね)までが含まれてしまうことになるので、この本の趣旨には合わないかな、ということで遺産とし…

「「エルサレム」亭の静かな対決」警視リチャード・ジュリー5、マーサ・グライムズ

シリーズ5作めで「作者にとって一番思い入れのある」と言われているヒロインが登場するとのことなのだけれども、確かに魅力的ではあるものの、ほとんど通りすがりのようにリンカーンの墓地に現れてあっという間に消えてしまい。 実際に出会ったジュリー警視…

「鉄道をつくる人たち-安全と進化を支える製造・建設現場を訪ねる」交通新聞社新書053、川辺謙一

鉄道をつくる人たち―安全と進化を支える製造・建設現場を訪ねる (交通新聞社新書) 作者: 川辺謙一 出版社/メーカー: 交通新聞社 発売日: 2013/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 鉄道をつくる、というタイトルなのだけれども、扱われて…

『神秘の太陽系』#5 地球外生命体

動画配信サイトのGyaoさんの無料配信分で、これはBBCの作成、でいいのかな? 英国の国営? まあ日本のNHKみたいな放送局の作成で、要するにあれですね、わりと教養的というか、そこまで専門性がないけど作りがしっかりしてるみたいな感じかな。で…

「三菱財閥史〈明治編〉」教育社歴史新書 日本史126、三島康雄

政商という括りそのものは三井財閥と同じなものの、ジャンルというか業界というか、立ち位置も関わり方も全く違ったんだなぁ、としみじみ。そもそもこないだ読んだ三井財閥史は「近世・明治編」なんですよね、で、意外とその違いってのは大きくて、そもそも…

「日本の私鉄15 京成」カラーブックス・第1シリーズ、早尾興/諸河久

ちょっと偶然なんですが教育社新書の『私鉄業界』をたまたま読んでまして、それと同じ昭和57年の刊行、で、確かその中では成田空港に直接乗り入れられなくてかなり苦戦を強いられている、と表現されていましたっけ。現業の方が書いたこのシリーズも本も何…

『産業立地と地域経済’12』#7 グローバリゼーションと立地

そもそもこの回で語られていた「グローバル化」ってのは古典的な貿易とはちょっと違うものとして語られていたんですが(いわゆる現地法人に近いものは貿易民族って言われてたギリシャ人とかユダヤ民族とか、フリーセン人とかで近いものはあったよね)、要す…

『週間 東洋経済』2006年6月17日号「台頭!「JR百貨店」」

JR百貨店というとルミネの成功を受けて、続々とルミネ店舗や後続のものが出来ていった、というイメージなんですが、あれはそもそも、国鉄からJRへの変革(東京メトロの小売進出は営団からの転換がその理由の一貫)とは特に関係ない出来事なのか、大規模…

「「悶える者を救え」亭の復讐」警視リチャード・ジュリー4、マーサ・グライムズ

あ、今気付いたら「警部リチャード・ジュリー」だった表記が「警視」になっていたので今回から変更します、多分新しい版だと古い分もちゃんと直ってると思うのですが(図書館で借りているので古い版なんですよね)、まあ昇進が3巻なのでそっちに合わせてち…

『東京人』2008年07月号「地下鉄 副都心線開通!」

ちょうど5年経って、2013年4月だったかな? に東急東横線との直通を果たして「秩父から横浜中華街をつなぐって、誰得?!」と言われまくっていたのもだんだん聞かなくなり、そもそも副都心線の開業時点のような上へ下への大混乱はなかったようで、なに…

「新編 甲州財閥物語」斎藤芳弘

一度昭和50年に出版された本だとのことなので、正直内容については仕方ないこともあるのだとは思うものの、ううん、これ、調べられなかったのかな。それともわざと組織名をわかりやすく改変してるのかな、でも合併前の名前だよね、省略したのかと思ったら…

『夢の扉+』日本発“おいしい冷凍”を世界へ!

奈良県奈良市の菱豊フリーズシステムズというところの冷凍技術。技術全体が題材だったのかな? 正直番組を見てるだけだとわからなかったんですが、これ、冷凍したあとの食品は普通の冷凍庫や運搬車で運んでもいいのかなぁ? (ただ触れてた気もするんだよな…

「日本海軍がよくわかる事典-その組織、機能から兵器、生活まで」太平洋戦争研究会

日本海軍がよくわかる事典―その組織、機能から兵器、生活まで (PHP文庫) 作者: 太平洋戦争研究会 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2002/07 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (4件) を見る んーと、陸軍から、と言ったら正確…

『産業立地と地域経済’12』#6 雇用・労働の経済地理学

そもそも「労働力」ってのは他のものに付随してるものなので、物のように取り扱うわけにはいかないんですけどね、という前置きから始まったこの回の講義なんですが。ただ、例えば高度経済成長期の頃の金の卵たち(中卒労働者)は、そもそも農家での機械化が…

「日本証券市場成立史-明治期の鉄道と株式会社金融」野田正穂

そもそも日本の近代というのはほとんどの産業が欧米、というより当時はほとんど欧州ですね、欧州からの外部輸入であって、結果的に政府主導のもとで発展した、と言えるのですが、その中で例外的だったのが鉄道ってのはたまに聞きますね。要するに、建設資金…

「「鎮痛磁気ネックレス」亭の明察」警部リチャード・ジュリー3、マーサ・グライムズ

2冊同時に借りたせいか、間違えて3作めを先に借りてしまったもので、気付いたらロンドンの警部とイギリスの片田舎の青年紳士(どちらも40代でしたか、えええ、メルローズそんな年齢だったのかw)がナチュラルに休暇を一緒に過ごす予定なのはまだともか…

「鉄道と日本軍」竹内正浩

例えば中央線の新宿から東の部分で、少し湾曲して陸軍の施設とつながっていたんだよん、というのはわりと有名で(当時は甲武鉄道っていう私鉄ですね、政府掛かりの部分もあったけど)(まあ当時はそれが普通)、そこから今の山手線に乗り入れし東海道線に入…

『探検バクモン』深海!モンスターゾーン

日本で唯一の深海魚専門の沼津深海水族館、で、沼津ってどこだっけ聞いたことある、と思ったらあれか、静岡県かー。あ、そうか多分これ、駅名で見たことあるんだ。 ちょっとアブラボウズ食べてるのが羨ましくて食べてみたいなー、と思ったんですが、距離的に…

『東京人』2012年07月号「差の湯を愛した富豪たち」

直接この特集を手に取った動機は、この本の中でも語られていた三井記念美術館で開催されていた茶道具の展示を見に行ったことなんですが(私はどちらかというと名品でもそうでないものもずらっと並んでるほうが好きです、正直名品「だけ」だと流れがよくわか…

『産業立地と地域経済’12』#5 地域経済の理論と地域経済循環

この回そのもののテーマが「メガリュージョン」、都市の経済効能みたいものだったんじゃないかなと思うんですが。講義の中で語られていた1980年代の世界都市ってのもあくまで人工的に作られた経済優位というか、一般化してからってことだろうね、国単位…

「日本の近代建築(下 大正・昭和篇」藤森照信

日本の近代建築〈下 大正・昭和篇〉 (岩波新書) 作者: 藤森照信 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1993/11/22 メディア: 新書 購入: 3人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (24件) を見る 上巻はむしろ建物の歴史を語ることで日本のその当時の意識や、…

「日本の近代建築(上 幕末・明治篇」藤森照信

日本の近代建築〈上 幕末・明治篇〉 (岩波新書) 作者: 藤森照信 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1993/10/20 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (19件) を見る ドイツ系のエンデ&ベックマンに関しては鉄道関係の資料で見か…