雑誌

『日本の美術13 水墨画』松下隆章・編

この本の前に同じレーベルで「初期水墨画」を読んでいるんですが、その本を手に取った時点で予想していたのがちょうどこの本で触れられていた冒頭部分、大雑把に室町時代中期から雪舟の登場くらいまでの時代なんですが。なんでそんな勘違いをしていたのかと…

『日本の美術43 浄土教画』岡崎譲治・編

この本を読んだ時点で浄土信仰というような仏教の一群があるという認識だったので(浄土宗や浄土真宗などの鎌倉新仏教の辺り)、その辺の仏教絵画が出てくるのかな、と思っていまして、浄土真宗などだと子弟の関係などを絵姿にして大事に保存しているなんて…

『日本の美術69 初期水墨画』金沢弘・編

前にも確か…日蓮宗だったかな? 日蓮宗本願寺派の本を読んでいた時に祖となる僧侶の(師匠を必ず持っているので系譜でつながっていく)絵を連ねて描いて行く、という習慣が紹介されていたのですが、ここで禅宗で紹介されていたのも多分それと似たようなとこ…

『日本の美術22 茶道具』藤岡了一・編

あくまで取り扱われていたのは茶道具という物に関しての歴史なんですが、最近時々「侘茶の創設者」と言われていて、若干ぴりぴりしていた千利休さんの扱いに関して、まあ、それ自体を認めるつもりはないものの、ある程度理解出来ないでもないかなー、という…

『日本の美術45 石造美術』小野勝年・編

私このシリーズを見てきてカラー写真と白黒写真の品目がかなり被ってるというのは初めて見たんですが…(一部の最重要なものに関してはカラーにも出て白黒で部位を、というケースは結構あるけどね)、要するに絶対数が少ないって認識でいいのかなぁ。あとあれ…

『日本の美術129 中世の神社建築』福山敏男・編

このレーベルの神社や寺院の建築に関してはぽちぽちと見てきているんですが、この時代区分に関してはどうかなー。どういうわけか吉田神社の話を延々と聞く嵌めになっちゃったんだよね。吉田神社ってのはまあ、なんでやたらと存在感があるのかがわからなかっ…

『日本の美術44 貞観彫刻』倉田文作・編

そもそもこの「貞観」というのがなんなのかはさっぱり忘れてしまったんですが、ひょっとしたら元号だろうかありえそうな気もするんだけど調べてないです、でもそういや、他にも元号由来の美術の時代表記ってあったような気もするんですが。なんで調べないか…

『日本の美術467 山岳信仰の美術-日光』関根俊一

とりあえずこの本を手に取って「日光東照宮」しか出てこなかったことは本当に反省しているのですが、あと二荒山神社そのものの名前を聞いたことはあったのにこの地と結びつけて認識していなかった辺り。今まで読んできた、熊野や出羽三山などと同じく山その…

『日本の美術466 山岳信仰の美術-出羽三山』原田昌幸

山岳信仰の熊野、出羽三山、日光と続く2冊めなんですが。今の時点でそれぞれの本のつながりは特にないんじゃないかな、とにかく時代や関わる範囲が広いので、いまいちぼんやりしている部分も多いよね。というより正直まだちょっと、山岳信仰(出羽三山の場…

『日本の美術465 山岳信仰の美術-熊野』中野照男

別のところのブックレビューをまとめていて、熊野三山が今の三社体制(っても、なんか妙にあやふやな説明されていてどこにどなたがいるのやら、一体化してるって漠然な認識でいいですよ的にも言われていたんですが)になったのが永保年間よりも前だろう、と…

『鉄道ファン』2013.6月号「新幹線最前線320キロ時代の到来」

えーと、表紙はミニ新幹線である秋田新幹線のE6、あの真っ赤なの格好いいよね。特集タイトルになってる320キロというのは東北新幹線ですよね、あと東海道新幹線+山陽新幹線区間に新しくN700Aが登場した初期の頃のようで、現在2014年になると…

『日本の美術98 室町彫刻』上原昭一・編

で、ここで彫刻に関してのシリーズはどうやら終わるようなのですが、大雑把に正確な時代区分というよりも今で言うところの判子絵めいた、ほぼ同じ規格の仏像が頻出するようになった時期以降が主に取り扱われていた、と言ったところでしょうか。確かに申し訳…

『日本の美術50 藤原彫刻』中野玄三・編

一言で言うと平安時代後期、仏師の系譜で京都に円派、院派、奈良に慶派が存在しているというのは聞いていたんですが、ああ、仏師の系譜って集団なのはこの三派で打ち止めだったのか…。で、この三派は全て平安時代後期の定朝という人物から始まり、京都の二派…

『日本の美術40 鎌倉彫刻』西川新次・編

このまま次に予定している『藤原彫刻』を読んでいるところなんですが、平安時代後期に当たるということでまた前の時代で遡っちゃうのね(前にも同じレーベルで刊行順に読んでいたら時代遡っちゃったんだよね、ほぼ同時期の雑誌スタイルなのでさすがにまとめ…

『日本の美術54 城』日名子元雄・編

まあ正直、あくまでこういうテーマの雑誌なので見た目に主に特化していてあんまり踏み込んだ話はなかったというか、分類という意味だと廃城の本がピカ一だったしなぁ、とはいえ、なかなかジャンルが定めにくいものを広く取り扱ってくれるという姿勢と考える…

『日本の美術10 肖像彫刻』毛利久・編

肖像彫刻というのはざっくり実在の人物の像のようなのですが(初期仏教の十大弟子なんかだとそれに近いような側面はあるよね、外見の特徴が描かれてるのが一人か二人しかいないのでどう区別するんだよという苦悩が見えるとかw)、読んでいる限りではほぼ仏…

『日本の美術21 飛鳥・白鳳彫刻』上原昭一・編

彫刻の本の2冊めで、この少し前の号の「天平彫刻」よりも実際には少し前の時代なんですが(つまり時代的には逆行)、こちらの本は芸術家肌の方が著者さん、「天平」はどちらかというと学者肌の方が著者さんのようなので、まあ、良かったんじゃないのかな、…

『日本の美術15 天平彫刻』杉山二郎・編

そもそも彫刻に関して読むのが始めてなのでとりあえず『日本の美術』で近い号で彫刻と付くものを片っ端から借りて来てみたところで、正直なところどの号が古くて新しいのかがよくわからない。この見慣れない天平が古いんだろうか、とまず読んでみたものの、…

『日本の美術197 平安建築』工藤圭章・編

前に古代建築の本を読んでいたことがあるのですが(すごく大雑把に鎌倉時代からが中世確定、平安時代は多分ですが院政の頃くらいから中世に入れられていたりいなかったり、というところじゃないのかな)、まあ要するに寺の本です。現品が比較的古式の形で残…

『週刊 ダイヤモンド』2013年12月21日号「東京電力 救済で笑うのは誰か」

もともと親族が経産省関係の仕事で東京電力に関わったこともあって、原発反対派ではないものの、東京電力に対してあまりに極端な評価を下すので、大仰な、と思っていて、今回の事件後(補償を国が行なうことや、東電に事故責任まで負わすのが妥当という考え…

『週刊 ダイヤモンド』2013年12月7日号「激烈 流通最終決戦」

ところで表紙にセブン、イオン、楽天、ヤフー、アマゾン、勝者はどこだ、ということが書いてあることにネット書棚に登録しようと思って始めて気付いたんですが(むしろ雑誌の表紙って煩くてよく見ないんだよねw)、よく考えなくてもこのうち、楽天、ヤフー…

『週間 東洋経済』2013年11月9日号「スマートカー巨大市場」

んー、自動車業界そのものには正直そんなに特に不安要素はないんですが、電気自動車は予想よりかなり伸びが悪く(ステーションがない上満タンで走行100キロ程度、となるとまあそんな気は、要するに自宅からでしょ、ちょっと面倒)、ハイブリットに関して…

『東京人』2013年04月号「江戸東京を遊ぶ」

巻末まで読んで始めて知ったんですが、あー、江戸東京博物館ってもともとこの雑誌『東京人』の発行元の東京都歴史文化財団が作ったのか…、ええと、それが今年20周年となりまして(ぐるっとパスで1回、遠方からの人と1回、付属図書館に1回行ったことあり…

『週刊 東洋経済』2008年4月19日号「鉄道革命」

正直ここ数年見た内容と全く傾向が違って非常に面白かった、というか『東洋経済』が得意なのだと思っていた営業係数の表もないのか(営業係数はちょっとややこしいし、算出する媒体によっても違いは出るけど、少なくとも数年の変化ははっきり出るよね)。何…

『東京人』2013年05月号「いざ、歌舞伎へ」

昔から歴史趣味なのでどちらかというと伝統芸能色の強い能楽に関して調べていたことはあるのですが(こっちは室町だよな)、江戸の頃に最盛期を迎える歌舞伎にはちょっと食指が動かず、記事の中でたびたび述べられていた役者人気によって支えられていた時代…

『日本の美術75 書院造』橋本文雄・編

この間友人と日本の建築様式の話をしていたんですがこの「書院造」が下手をすると現代まで続いている様式で、その前が「寝殿造」、で、その前が高床式ではないか、ということになってしまって困惑してしていたんですが、実際調べてみたらそうなってました、…

『日本の美術78 運慶と快慶』田辺三郎助・編

とりあえずこの二人は源平の頃の平重衝の南都焼き討ちに際して燃やされてしまったという東大寺と興福寺の復興に当たったという人物なのですが、よく考えたら昔親子って説明されていたし、その後親類ってのも聞いたことがあるような? でもそもそもこの名前に…

『日本の美術88 銅鐸』三木文雄・編

読みながらなにか違和感があったんですが、昭和48年(1973年)だと正直なところ出雲での大規模な銅鐸の発掘よりもはるかに前なので、むしろこの程度のブレ(分布地図を見るまで違和感程度だったからなぁ)で済んでる分だけだいぶ良かったのかなぁ。あ…

『日本の美術196 飛鳥・奈良建築』鈴木嘉吉・編

アマゾンにてデータなし、と思ったらどうも雑誌そのものが一時期登録されてないっぽいなぁ(ないことを確認するのは苦労しました)、すごく大雑把にかつての日本の建築というのは高床式で、要するに式年遷宮によって20年おきに建て替えられる伊勢神宮のあ…

『日本の美術126 禅宗建築』伊藤延男・編

前にここに出てきていた東福寺を美術関係の本で見掛けて、その後見失っていたんですが、あー、禅宗の中での有力寺院だったのか、というか京都五山の第4位だったのね。東大寺と興福寺から一文字ずつ取っていたので不遜ではないか、みたいな言われ方をしてい…