2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「関西国際空港-生者のためのピラミッド」佐藤章

関空に関しては日本初のLCCであるピーチが就航した、という以降がわりといいイメージがあるんですが、それ以前に関してが赤字空港とか「地盤が沈むんだよ!!」とか、要するにダブルパンチで空港が沈んでいる上に閉鎖される予定だった伊丹空港が残存とな…

「青函連絡船物語-風雪を越えて津軽海峡をつないだ61マイルの物語」交通新聞社新書063、大神隆

青函連絡船物語―風雪を越えて津軽海峡をつないだ61マイルの物語 (交通新聞社新書) 作者: 大神隆 出版社/メーカー: 交通新聞社 発売日: 2014/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 青函連絡船ってのは大雑把にかつて国鉄だった時代(「工」…

「中世日本最大の貿易都市・博多遺跡群」遺跡を学ぶ061、大庭康時

中世日本最大の貿易都市・博多遺跡群 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 作者: 大庭康時 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2009/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る そもそもこの手の九州北部、博多の近辺って大雑把に捉えていいものなのかなぁ?…

「図説 宮中晩餐会」松平乘昌

ところで巻末近くになって指摘があって初めて認識したんですが、正直なところコースを前提にしたフランス料理が中心になって日本流のアレンジを加えたというところまでは特に違和感はないものの、イタリアの皇族が来た時に多少のイタリアアレンジを加えたと…

「科学者が読み解く日本建国史」中田力

まあ私にとっては全く価値のない本ではなかったものの(恣意がないって言っていたように少なくとも善意に基づかれて書かれているからだろうし、一番の論説のもとになっていた縄文人と弥生人との共存に関してはちゃんとした内容だったからだと思う)、正直言…

「鉄の考古学」考古学選書9、窪田蔵郎

昭和48年刊行、いつもは西暦も併記していたんですが、さすがにこの頃になると意味が薄いので略、と思ったけど単純にどのくらい古いのかがわかりやすいので書いておくと1973年になります、えーと、40年くらい前ですかね大雑把に。で、同じ方が201…

『趣味どきっ!開け!世界遺産』#8「原爆ドームと琉球王国のグスク」

原爆ドームに関しては私の世代などはわりと馴染みが深いんですが(戦中世代を祖父母に持つ関係で、てか、我々からあとはもう世代的に断絶してるってことか)。そもそもあのドームが残されるまでにもあのドームを見ることで辛い過去が蘇るという人と、蘇るも…

『日本の美術88 銅鐸』三木文雄・編

読みながらなにか違和感があったんですが、昭和48年(1973年)だと正直なところ出雲での大規模な銅鐸の発掘よりもはるかに前なので、むしろこの程度のブレ(分布地図を見るまで違和感程度だったからなぁ)で済んでる分だけだいぶ良かったのかなぁ。あ…

「エアラインの攻防」鳥海高太朗

エアラインの攻防 (宝島社新書) 作者: 鳥海高太朗 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2013/12/09 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る エアアジアのANAとの提携解消と一旦の日本撤退を受けて書かれた本かな? 2013年の12月なので読んだ時点で…

「企業勃興-日本資本主義の形成」高村直助

私、明治期の金融は大隈財政から始まるのかな、と少し思っているんですが(国立銀行153行の乱立と紙幣乱発での大混乱があっても、事実上それ以前が存在しないという程度意味で)、その次が松方デフレ、多分ここは間違えようがないですよね? 大隈財政の引…

「三菱一号館美術館-丸の内に生まれた美術館」三菱地所・編

もともと丸の内に荒野が広がっていた、というのはどうもあれはあの周辺(要するにかつての江戸城から日本橋の辺り)に軍事関係の施設が多く展開していて、中央政府が資金を捻出しようとして高値を吹っ掛けたためになかなか買い手が決まらず、要するに移転か…

『東大寺-大仏の慈悲に包まれた天平の大寺』週刊 古寺をゆく02

南都の代表格の寺院って認識で多分問題ないと思うんですが、華厳宗の総本山。最近はあんまり触れられることもないようなんですが、全国に展開した国分寺の総本山で総国分寺という名前もあるようです。まあ権門寺院が目的なので今後もぽちぽちとこの東大寺に…

『趣味どきっ!開け!世界遺産』#7「富岡製糸場と明治・産業革命遺産」

若干勘違いしていましたので書き直し(第9回の特別回を見ていて判明、正直どっかにアップする前でよかったあああ)、なのですが、あれですね、「明治・産業革命遺産」って普通にもう世界遺産登録されていましたね。そっかー、富岡製糸場が単独で登録された…

『趣味どきっ!開け!世界遺産』#6「江戸時代の富士山信仰」

そういやこの回を見ている時に富士山は自然遺産ではなく文化遺産登録されているんだよん、ということを告げられたんですが、要するに富士山を中心とした山岳信仰に対しての登録ってことになるのかなぁ。てことはあれか、数年の段階で審査があって、その時点…

「三好長慶-諸人之を仰ぐこと北斗泰山」天野忠幸

どうもかつては天下人の定義が三好長慶・織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の4人ということになっていたそうなんですが、松永秀久(三好長慶の個人家臣)が三好の主殺しをしたということで評価が零落し、もののついでで三好長慶の評価が下がり。現代に至るまで…

「小田急電鉄のひみつ」PHP研究所/小田急電鉄・協力

小田急電鉄のひみつ 作者: 小田急電鉄,PHP研究所,ピーエイチピー研究所= 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2012/01/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 2人 クリック: 24回 この商品を含むブログ (3件) を見る そういやこの本で初めて知ったんで…

「日本の15大同族企業」菊地浩之

日本の15大同族企業 (平凡社新書 516) 作者: 菊地浩之 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2012/01/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る すごく正直なところ現在各企業に関しての論文(他に本がないんだ!)を読んでいる状態で新書に手を伸ばす…

「大久保利通-明治維新と志の政治家」日本史リブレット人072、佐々木克

大久保利通―明治維新と志の政治家 (日本史リブレット 人) 作者: 佐々木克 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2009/12 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る まあ正直なところ西郷隆盛の人気がどうして非常に高いのかと言えば(多分…

「銀鉱山王国・石見銀山」遺跡を学ぶ090、遠藤浩巳

銀鉱山王国・石見銀山 (シリーズ「遺跡を学ぶ」090) 作者: 遠藤浩巳 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2013/09/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 石見銀山の名前そのものは知っていたものの(そういや世界遺産登録されていたっけね)、その政…

「吉備の弥生大首長墓・楯築弥生墳丘墓」遺跡を学ぶ034、福本明

吉備の弥生大首長墓・楯築弥生墳丘墓 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 作者: 福本明 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2007/02 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る この本を読む前に備前地方と出雲の関係のような部分を話していまして(結…

『日本の美術196 飛鳥・奈良建築』鈴木嘉吉・編

アマゾンにてデータなし、と思ったらどうも雑誌そのものが一時期登録されてないっぽいなぁ(ないことを確認するのは苦労しました)、すごく大雑把にかつての日本の建築というのは高床式で、要するに式年遷宮によって20年おきに建て替えられる伊勢神宮のあ…

『法隆寺-聖徳太子の理想を伝える斑鳩の里』週刊 古寺をゆく01

全80巻のシリーズを予定していて、その1冊目(まあ順当だよね)、で、目当ては当面のところ第2巻の東大寺、第4巻の興福寺の南都権門寺院なんですがある意味でこの法隆寺が先んじたみたいな存在なのでちょっと参考にはなったかな。まあ、正直なところを…

「近代日本交通労働史研究-都市交通と国鉄労働問題」鉄道史叢書7、武知京三

私、大阪市に関しては市電(こっちは予想通りだったんですがよく考えたら阪堺電鉄が先行してたわけか)もバスも市営から始まったと思っていたんですが、大阪バスという民営のバスがあって市バスとの間にも競合があったのか…東京市と比べるとだいぶマシですが…

「日本交通史」児玉幸多・編

こんなタイトルで時々参考文献として挙げられているのも見ますが平成4年、1992年の刊行で、五畿七道(か七道駅路、どっちが一般的なのかなぁ、どっちもそこそこ見る)に関してもがっつり出てきてるのがちょっと嬉しいかな…、これ、実在してると思われて…

「最高裁判所-くにの法律を執行する」図説にっぽんの役所3、榊原昭二

同じ著者さんのシリーズ3冊めで「国会」「内閣」に続いての「最高裁判所」、要するに立法、行政、司法という順番なんですが子ども向けのテイストながら少しずつ立場と三権分立の中身に関しての扱い方が違うんですよね。国会だと内閣との関係が強調されてい…

「新訂 官職要解」和田英松/所功

大雑把に大宝律令の頃に決まった(まあ大雑把に奈良が都の時代)律令制国家があって、それが平安時代くらいになってから御殿の形としてだいたい完成し、鎌倉時代になって武家政権が実務を担当することになり、そのまま室町、江戸へと幕府政権が続く、という…

「蘇れ古代出雲よ-出雲王朝は鉄の故郷・三刀屋にあった」石飛仁

正直「王朝」の言葉に若干の警戒をしながらページを開いたんですが、そうだね、失礼しました、もともと門か屋敷はあったって記述のある場所で(用語に関して大和政権に遠慮をした可能性が、というのは正解ではなくても仮説の説得力としては十分)、しかも近…

「日本刀全集(2 日本刀の時代の見どころ」本間順治/佐藤貫一・監修

特徴的なのが毛抜形太刀や蕨手刀や直刀などの湾刀以前と位置付けられている刀や、刀子(短刀の前身みたいな)などがわりと数が載っていることじゃないかと思うんですが、これだけ載ってたら時代の変遷という形で触れてくれると嬉しかったなぁ。ただ、毛抜形…

『日本の美術126 禅宗建築』伊藤延男・編

前にここに出てきていた東福寺を美術関係の本で見掛けて、その後見失っていたんですが、あー、禅宗の中での有力寺院だったのか、というか京都五山の第4位だったのね。東大寺と興福寺から一文字ずつ取っていたので不遜ではないか、みたいな言われ方をしてい…

『週刊 ダイヤモンド』2014年11月29日号「JA解体 農業再生」

週刊ダイヤモンド 2014年 11/29号 [雑誌] 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2014/11/25 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 私にとっての農協のイメージというと「史上成功した社会主義は日本の農協とイスラエルのキブツだけだ」というまあ…