『趣味どきっ!開け!世界遺産』#8「原爆ドームと琉球王国のグスク」

原爆ドームに関しては私の世代などはわりと馴染みが深いんですが(戦中世代を祖父母に持つ関係で、てか、我々からあとはもう世代的に断絶してるってことか)。
そもそもあのドームが残されるまでにもあのドームを見ることで辛い過去が蘇るという人と、蘇るもなにもその「過去」のために命を落とした少女が存在し、彼女の心の支えが焼け残ったドームだったということが死後日記によって判明した、という話がされていて。
個人的には残して良かったんじゃないのかなぁとは思っています。
実物が残っていないことって、わりとすぐに忘れられてしまうものだからね。
そういう意味で東日本大震災に関しても、とりあえず「爪痕を残す」という選択がされていたのだという言及がされていたんですがいいんじゃないのかな。
いつか完全に関係者が少なくなるかいなくなった時に判断されるしかない気がする。
あと思い出していたのは関東大震災の時の凌雲閣(浅草にあった12階建て、当時の高層建築)、これは壊されてしまったんですが、そもそもその高さそのものが陳腐化したこともあり、地震によって倒壊の危機があり、皆が昇らなくなってしまって維持費もなくなってという事情はどうしようもないものの、壊された時に、やっぱり自分の一部がなくなったような気がしていたって話があったなぁとぼんやり。
今から贋物でもいいから、建て直せないものか、でもやっぱり低いのか。難しい。

琉球王国のグスクに関しては構造の説明や「首里城というのが一番有名ですが現地ではグスクと呼ばれています」などの話があったものの、検索してみた時のどうにも寂しいWikipediaのページが印象に残ってしまい。
まあ、全部失われないうちに物語りもつないで欲しいなぁ、やっぱりね。