「「明治」という国家(上」司馬遼太郎

ところで沖縄を支配することを許された薩摩(だがしかし、統治というほどでもないお粗末なレベルだったらしい)(これひょっとして小島に西郷隆盛さんが流されて、おかげでだいぶ行政が改善しました! て話と関係ある話ですか、ちなみに西郷さんは檻の中です、ひたすら知恵を貸していたそうです、そのことと彼が激太りしたことは関係ありますか、全部史実です!! どうすんだよと本土でまで話題になったんだよ?!)。
3分の1の領土に押し込められて、いろいろ特殊だった長州。
「長宗我部の領民」としての自意識を持ったまま江戸時代250年? だっけ、まあ二世紀くらいをぶっ続けで過ごした土佐。
というところまではわかりやすかったんですが、「しずかな佐賀」はなんでまた日本で唯一の重工業を有した藩だったんでしょうね? いや、この表現の時点ですっごい面白かったんでまたおいおいと情報を追加していくつもりなんですが。
あと、勝海舟をすごく性格に難があるけどそんなこと彼の価値にはなんの意味もないよ! とか、でも彼のことを責めた福沢諭吉のことも好きだよ、とか、いろいろと今の歴史観を左右していそうな部分が散見され、司馬さんを味方にしてると強いなー、と思わされました、だって「性格に難がある」と先にずけずけと言われたらもう攻撃しようがないじゃん。
彼が小説家で人気あったからじゃなくて、この表現された時点で勝ちだよ。

まあ英国公使パークスの評価はちょっと納得しかねてるんですけどね、だって日本人を人間じゃなくて牛馬扱いしてた中で、頭ごなしだろうが、言葉がキツかろうが対面して何時間も時間取ってくれたんだぜ?(日本贔屓の人はいたけど、その場合も甘やかすだけ)
とはいえ私、この方の本を最初にするつもりも最後にするつもりもないし、気にしない。