「キハ07ものがたり(下」RM LIBRARY-36、岡田誠一

キハ07ものがたり〈下〉 (RM LIBRARY(36))

キハ07ものがたり〈下〉 (RM LIBRARY(36))

 

 

上巻読んでいた時点ではよくわかっていなかったんですが、昭和32年の時点で42000グループが改称されたのがこの「キハ07」で、あれ、41000グループも改称されてたんだっけ…ちょっと覚えてないんですが。
確かに戦中から戦後に掛けて改造されてはいるものの、燃料統制のために実質的な働きは戦後しばらくになるまでなかったんだって。ただ、昭和10年に作られて燃料統制の時期に休眠することになったらそれは勿体無いから改造されるよなぁ…使いやすさがどうとかじゃないよねもはや。上巻もちまちま書き換えたんですが理解したのは下巻時点です。
んで、流体変速機になったからこの表紙みたいな連結が出来るようになったのね。
流体変速機がなかなか進まなかったから電気機関でも走るようにもなったり、ガスタービン動力なんてのも作られたみたいです、FPR製で前面を完全に覆ってるんですが(マスクみたいこれ)、FPRって確か井の頭線の新1000系に使ってる前面素材と同じだったはず、強度が強くて融通が利く素材なんでしょうね、しかし半円形の面影のかけらもないw
このガスタービン動力はヘリコプターなどにも使われる寒冷地仕様のものらしく、上手くはいったようなんですがそのままキハ391形に受け継がれたようです。試作の一種だったとして捉えたほうがいいのかもね。

そういやところどころに地方私鉄でディーゼル転換をされ、とあってこれも首を傾げていたんですが、そうだ、ガソリン動車だったんだよすっかり忘れてましたww
(むしろ41000の本ではその辺しっかり触れてたんだけどねー。)
上巻のレビューはほとんど書き直してしまって、上下巻を通じての内容になってます。キハ07の様々な改造はその後の世代に受け継がれ、現存はなしか、ちょっと惜しいね。