『美の巨人たち』ジョルジュ・スーラ「ポール・アン・ベッサン満潮時の外港」(フランス)

ジョルジュ・スーラ−Wikipedia
(1859.12/02−1891.03/29)


モネに憧れ、モネの描く光に焦がれ「すぎた」ためにどう道を踏み外すのかと思ってたら科学かよ! 科学の世界に入っちゃってじきに目に見える光がプリズムであること、全て幾つかの色の組み合わせでしかないということに気付いたのだというわけですが。
なによその“踏み外し”方、確かに芸術家じゃないですけどもっ。
んでもってそのせいで憧れのモネに嫌われてしまい、科学で芸術は表現出来ない! とか言われてしまい、彼がなにをしたのかというとモネが好んだ故郷でたくさんの絵を描いたんだという、「自分の点描の技術を見せ付けてやろうとしたんですよ!」と女研究者さんが言っておられたわけですが私の想像の中のスーラは時々涙ぐんでます。
自惚れかもしれませんが、私のイメージに賛同される方のほうが若干多い気がします。


寡黙で他に反論の方法を持たなかったそうですが、ホントに大人しいなァ。
点描を使い色を混ぜることにより、光を表すことを目指した本当に一途な人。
とある漫画の中で「こんなに点描打つから早死にしたんだよ」と言われていたのが忘れられません、どんだけ手間だったんだろう。。。
当時は盛況だったというポール・アン・ベッサンの港を無人で描いたのは、単にそのほうが光が美しかったからなんじゃないでしょーか。今はむしろ絵に添うかのように、その地は静まり返り、魚とスーラが自慢で。美術館の作品はモネの隣だそうですよ。
なんか一生聞くと報いてやりたくなるよなぁ、確かにこの人は。