『爆問学問』#22 舘翮(ヴァーチャルリアリティ学)

“科学的分身の術”というのは要するに、360度に展開する特殊なスクリーンだとか、ロボットに直接身体を動かすことで操作が可能なマニピュレータやカメラを仕込み、自分の「分身」を作り出し、遠い世界での経験をさせるとかそっちの方向性。
でも、異世界の体験って他にもいろいろない? と太田さんは首を傾げるわけですが。
いえ、現実の世界! という拘りが返ってきました。


まあ、逆に言えば妄想過多の気のある太田さんにとって、空想の世界で自由に遊べない人の気持ちがわからないというだけのことなのかもしれませんが(そんな結論)。正直、文字情報一つで遠い世界に行くことが出来るのも真実だと思うし、こういう技術は技術でまた別の味わいみたいなものが出てくるのかもしれないなぁ、とは思うものの。
ちょっとこう、観光や娯楽としては代替品である、という意識から逃れにくいかなぁ、という気はするかなぁと。病気の人が友人や家族とともにロボットを送り出す、とか、いっそ火星まで! とかなるとまた違ってくるような気もするんですが。
だって世界の端までちょっと奮発して頑張ればもう行けるんだもん。
数年後には数百万円台の月旅行とか計画されてるんだもん、単に短い時間で気分だけ、ということなら大型スクリーンに精度の高いスピーカーくらいでいいような気もしてしまうんですよ、そんな厳密なもの求めるのにも余裕が必要っちゅうかなんちゅうか。
ハワイアン・センターで別にいいよもう! みたいな(行ったことありません)。
でも、あの技術自体は結構面白いというか、ゲームっぽいというか。
そうでなければもっと精度を上げて、医療なり研究なり作業時間の調整なり技術者の移動短縮なりで役に立ちそうなんですけどねー、観光型志向なのかなぁ、勿体無い。