『東京人』2007年05月号「昭和30年代、都電のゆく町」

なんでも今年都電荒川線の100周年なのだそうなので(で、なにが100年?)、ひょっとしたら今年中にこの雑誌でまた特集が組まれたりもするのかなぁ、とかちょっと読みながら考えないでもなかったのですが。
基本的に鉄道雑誌でもなく、地域特化の関係上、鉄道関係の特集もしばしば、という関係上、データがわりと端的で良かったなぁ。
まず馬車鉄道として3社が相前後して開通、その後、料金統一の要求に応える形で3社合併が行われたものの、その時点での統一料金そのものの値上げを行ってしまったために市民が激怒、暴動や焼き討ちが横行した、という事態収拾のために東京市が買い上げたよー、というのが大まかに東京市電の始まりなのだそうで。
なんとなく確認していないのですが(いや、そのうち自然にわかるかな、と)、100周年って言ったらやっぱりこの時点かなぁ。
合併から市電へと至るまでに1年程度というのも暴動そのものも話は聞いていたのですが、あ、なるほど、なんとなく暴動と市電発足とを今までつなげていなかったような。


んでまあ、なんというか戦争を迎えて戦争を終えて。
最盛期を迎えたと思ったら順次廃止の運命へと、本そのものは自動車が路面軌道上に入り込んでしまい、運行上非常に評判が悪かったことや、自動車の排除を訴え出たところ、逆に法律によって軌道上への自動車進入の許可が与えられてしまったという時代の流れ。
なにぶん最盛期が昭和30年なので、いろんな人へのインタビューが載っていたんですが、逆にすでに生活との乖離を感じたかなぁ、性能上そんな遅くもないのにね。
実は、新設計画とかもあるみたいなんですけど、どうなるのかしらw