『仕事学のすすめ』安藤忠雄「自ら仕事を創造せよ」#3 人間関係が仕事をつくる

もともと表参道ヒルズの全面螺旋状構造が気になってまして、いくら坂になっているからといってどうしてあんな造りにしたのかなぁ、ということが知りたくて見ていたのですが、どうもそっちは安藤さんにとってあんまり重要ではないのかなw
この回で語られていたのは主にもともと関東大震災ののちに建てられたという同潤会アパートがこの辺に建っておりまして(地味に名前を聞いたことがあるというか、復興のシンボル的存在だったのかな、と話を聞く限りでは、私だともうよく名前を聞くくらいなんですが文化的建築史的な価値もあったのかなぁ)、権利者が300人もいて、そんなにいたら話がまとまるわけがないよね、ということでその300人もいるという権利者の話はどうも安藤さんが一人で延々と聞き続けていたそうです。
あれですね、もともと3割くらいが反対でね、なので1棟だけ同潤会アパートを残す、という案を出してみたところ今度は「それだと耐震性が」という話になり、だったら当時の設計図が残ってるので復元しよう、ということになり。
最終的にやっぱりどうしても納得しない人はいたものの1割くらいにはなっていたかなぁ、とご当人がおっしゃられるわけですが、あれだよね、むしろ300人もいるのに一人で延々と話を、という段階で逆に反対するほうもそれほど強硬な態度にはなりにくいんじゃないかなという気もしないでもないですね。


どうしても安藤さんの場合は建築現場で難しい技術を要求することもあるのだから、なるべく現場を気にするようにしていて、その時どうやってコミュニケーションを取るのか、と言われたら相手のこと気にしてたらなんとかなるよ、というお話。
現場への愛があれば、と表現してましたが、シンプルだけどまあ他にはないよなw