「京成青電ものがたり」RM LIBRARY-153、石本祐吉

京成青電ものがたり〔RM LIBRARY153〕

京成青電ものがたり〔RM LIBRARY153〕

よく考えたら京成さんところの単独本を読むのがこれが始めてだったんですが、普段読みやすい≪日本の私鉄≫シリーズがちょっと手を付けにくい内容だったからちょうど良かったかもしれません、あくまで車両重視なんですが、その車両がどのようにして作られてどの程度存在し、たびたび手を入れられて(「更新」ってたまに聞きますが、京成の場合って断ってるってことは社によって程度違うのかな?)、時に焼失することも少なくなかったものの、台車を破棄することはほとんどなかったので車両部分を作り変えて使い続けた、という話と、ほぼ自社工場に近い車両工場が隣接して存在していたってのはひょっとしたら連動した出来事なのかもしれませんね。

(専属に近く、そのため常に一定数仕事があるようにしていたって記述もあったしね。)

青電というのは、このリバイバル車も2013年には引退してしまっているのですが、なんだろ、にび色というか錆色というか、ちょっと独特の色味で、リバイバル車すら元の色が再現出来なかったようなのですが、特にどの形式、というわけでもなく複数存在したようなので、正直どこからどこまでが青電なのかはわかりやすい書き方じゃなかったかなw

どちらかというと車両の長さの変遷や、簡単な台車の話、それに伴う乗り心地の話、ブレーキの性能の話、と時代によってポイントを変えつつ語られていくのが適切だったからわかりやすかったんじゃないのかなー、変化全部語られると重要な点がわかりにくいんだよね。

 

新京成に関しては津田沼駅近くの路線の変化や、青電がだいたい半分くらい転属しているということ、都営浅草線との直通のために馬車軌から標準軌にレール幅を改軌するよ、という話に至りまして以下次巻、ということになるようです。

多分沿線住人の元・鉄道少年だと思うんですが、長く見て来た人の語りは面白いね。