「JRの妖怪-かくて男は巨大組織に君臨した」小林峻一

多分この本自体は東労(東日本旅客鉄道労働組合)に巣食う松崎氏という人物の非やある種の異様さを訴えるために出版された本なんだろうな、とは思い、当時のJR東日本とどのくらい癒着し、どれだけ害悪を与えているのか、とまでは理解出来るものの。

正直、なんか別の世界に言語コードが存在してる人だから、最初から最後まで意味がさっぱりわからず。彼に賛同し賛美し、陶酔する人たちが今更現実の世界に戻ってくるのは不可能だから忘れてあげたほうがいいんじゃないかな、と思ったというのが結論なんですが、よく考えたらわりと縁のある会社がそれって困ったな、というか、まあもともと沿線民でもないしいっかー(待て)、というところに至りました。

なんというか、あれですね、この本を読んで怒りを覚えるとか無理だわ。

 

とりあえず“東労”では内ゲバ(殺人数件暴力ごろごろ)が当たり前のように横行し、「革マルとはなんか違うかなって思ってー、心の中で決別したんですけどぉ」と松崎氏は言うものの東労と革マルとの関係はがっつり存在し、ぶっちゃけ特に隠してすらおらず。

前に東労と対立関係にある“国労”に不利なのに留まる中央線の車掌の本を読んだんですが、ああうん! 国労は外部からいびられて疲弊しきっててちょっと卑屈だったけど、頭堅いけどわりと普通の人間(昔はやんちゃ)たちだから気持ちわかるわ!! 「この」東労に入れって言われたら私もなんで新興宗教に属さないとなんないのって泣く!!!

私がなにを言ってるのかよくわからないと思いますが、全体的にそんな感じの本でした、むしろなにがしたいのかわからない、ちょっと障害があると暴力沙汰恐喝恫喝当たり前、普通に頼んで普通に協力したらそれで済むことも一方的に高飛車に振舞いたいっていう。

大好きなのはヒューマニズム演説、私連発、あいつ酷い。私可哀想。でした。こわい。