『社会と銀行’10』#9 バブル・不良債権・預金保険機構

この回では1980年代後半に起きたバブル崩壊(日本に限りですが大変に長期だったため、そもそも不景気の日本以外を知らないという世代も少なくない)(私は崩壊そのものがリアルタイムですね)、2008年から2009年のサブプライムローン問題、これは今も完全に影響を脱したとは言えないまま、もう結構な歳月になりましたね。

 

そして過去の1985年の「プラザ合意」に至るまでの流れが述べられていました。

これ自体は別のところで読んだんですが、要するに戦後圧倒的だったアメリカの経済力に陰りが出てきて、G5が結成されて、責任を分散する、というのが上のプラザ合意の大雑把な流れ。講義では日本が主題のように語られていたんですが、前後を考えると確かにそういう側面はあったようです、ドル高の是正のために円高が進み、結果日本の海外への設備投資が増大した、という流れになったようですが。

188の金融機関が破綻とか、アルゼンチンの国債の破綻もこの前段階の中の話かな?

この講義を聞いていると特にそう感じるのですが、不況になると銀行が自身のダメージを押えようとして(破綻しても社会ダメージ大きいんですけども、融資そのものが無責任になるとまで言われてしまうのはそれも行きすぎだよね)社会に資金を廻さなくなるために特に中小企業への資金融資を国が率先して守り。

投機的な性質の資金はともかく、あくまでも生活資金としての預金の保護を、というのも国の仕事となるようです(これ自体もモラルハザードの防止が目的ってことなんだろうね、タンス預金なんかされると経済が廻らない)。この範囲は状況や国によって違い、アメリカではごく一般的に行われていた低金利の融資であるMMMFも保護範囲になったようです。

1千万円までの預金保護って記憶にあるんですが、この流れで出来た法律だったのね。