『私の嫌いな探偵』#7

多分この話は「猫が好きな人に悪い人間はいない!」という探偵の宣言に対しての反駁みたいなものではないかな、ということを考えてしまうんですが、すごく正直、そもそも最初の猫(三毛猫)がどこに行ったという結論になったのかがわからない。

作中でよく似た猫がいたのは間違いないんだけど、それって被害者のダイイング・メッセージ以外には特に関わってないんだよね?

(過去の犯罪には関係してたわけですが、人まで殺すかよ、さすがに酷すぎるわ。)

ぶっちゃけあれなんです、巨大招き猫がどうして家族たちのアリバイの担保することになったのかの経緯が話半分で聞いていたせいなのかわからない。なもので、あとで場所すり替えのトリックが展開された時に、そのトリックは実際可能だろうなぁ、とは思うものの、それがどうアリバイと関わるのかがわからず。

すごく大雑把に巨大招き猫に関わった2番目の殺人の存在そのものから取りこぼしてしまい、その凶器がアレで、そのせいで味噌汁が掛けられた、という部分だけが理解出来たんですが、ああ、その部分は確かにわからないでもないかも。

 

ただ、だからと言ってもう一度見る気になるかというと特に見る気にはならないので、もうちょっと招き猫絡みの時間経過のところがわかりやすいと良かったな、と思います。

んであと、なんで過去の医者殺しが迷宮入りしたのか、という部分に関しては、さすがに動機があんなんじゃな…、常人には理解不能すぎるし、「猫好きがすぎて」殺されてしまった富豪という部分も、まあなにしでかすかわからないということで納得、出来たかなぁ?

まあここが雑いのはいいやー、猫好きろくでもない、本当に心の底からろくでもない、というところで妥協して納得しておくことにします。あいつが殺されたのは仕方ない。