『相模鉄道四十年史』相模鉄道株式会社

わりと最近、準大手私鉄から(基本的に大手私鉄は戦後にはほぼ確定していて加わったのは京王電鉄に続いて2社め)大手私鉄扱いされるようになったのかと思うんですが、私の年齢のせいで「最近」の幅が広かったら正直ごめんなさい。

昭和33年の発刊なので、えーと、1958年か、創業が1917年なのでここからのカウントになるのかな。開業からの鉄道会社のほうが多い気もしますが、正直、当時は神中鉄道と相模鉄道(旧)と2社ある上に、どの時点が開業とも言いにくいしな、わりとw

相模鉄道(旧)と神中鉄道がまず合併し、その後、本線である相模鉄道部分の相模線が国有化されてしまったので、旧・神中鉄道は途方に暮れたという話が地味に有名です。ていうか経営成績真っ当だったのあっちだったのにどうすんの! とまで書いてあるとは思わなかったです、なんかたまに赤裸々で面白いです。

そういや、東横(東急の前の社名です、路線名のほうでない)に買収されてた時点でも、ウチみたくな会社買ってなにすんの、電化部品の払い下げですかそうですか、みたいなことまで書いてあるし、電化予算があまりにも低すぎて不審に思われたけどそこは「東横がやるから」と押し切ったとか、そこまで書かなくてもいいような気がするww

 

あと、あんまり知らなかったんですが、京王電鉄や帝都電鉄系の人が結構ちまちま関わってるんですね。物理的にどう、とも書いてなかったんですが、この触れ方だと参考にするようなこともあったのかなぁ、結構古い土地との関わりが強いんですねこの会社。

京王系は特に旧街道に作られてた路面だしね、もともと神中鉄道も軌道で出願してたのか。

関東だと戦前のかなり遅い時期に出来た砂利輸送会社なので、読むまでは知らなかったんですが、その分というか、わりと忠実に開業初期の感覚が残されてるみたいです。へー。