「日本財閥史」教育社歴史新書 日本史123、森川英正

日本の財閥、というととりあえずまず三井と三菱が絶対で、続いて若干不十分ながら住友と安田が挙げられて(多角化って意味で足りないみたいですね、規模としては十分らしいです、戦後は住友は住友のままだけど安田は芙蓉グループって扱いだしなぁ)、で、あとは若干の変動があるものの、なにぶん戦後の財閥指定と解体があるもので、ある程度は物理的にも決められてるってことになるんでしょうか。

でも、その中にも中島飛行機が含まれてて、これ明らかに不当だしなぁ、とか言われてますね、財閥ではないです、なんというか戦闘機は作ってました。だからまあ解体されたこと自体はともかく、財閥としての扱いはおかしいよね、と言われたらそう感じますかも。

大雑把に特定の血族が閉鎖的支配を行い、銀行を中心に多角化を図る、という若干曖昧な表現になってしまうんですが、まあ戦後は「財閥解体」に伴い正確な意味での財閥は日本にはありません、が、そもそもこれ他称に近い曖昧な概念であることを考えると、まあ財閥って呼んでも特に不都合はないんじゃないかと。国によっても若干違うみたいだしね。

(今ではグループ企業に資本関係がなかったりはするんだよー、とかね、まあでも、連携して事業に当たることもないでもないし、家族から親類になったみたいな感じかも。)

 

で、とりあえず銀行集団である安田財閥や関係事業の少ない住友財閥なんかはともかく、各方面の説明を三井・三菱を中心に、という感じで、あとなんだっけ、多角は十分、産業なんでもござれの浅野財閥(銀行がないのは知ってたんですが、経営難で作ったあと手放してたのかw)とか、ど派手に倒産して教科書にも載った鈴木商店とか古河、はどうだっけ、微妙に印象が薄いな。

それと逆に、財閥の成り立ちまでの間の話なんかもですね、出身はばらばらですかも。