「ニッポン鉄道遺産-列車に栓抜きがあった頃」交通新聞社新書004、斉木実/米屋浩二

ニッポン鉄道遺産―列車に栓抜きがあった頃 (交通新聞社新書)

ニッポン鉄道遺産―列車に栓抜きがあった頃 (交通新聞社新書)

 

 

この本はこのレーベルの中でもかなり番号が若くて2009年の刊行、私の興味が近郊電車に偏っているのであまり詳しくないものの、あとがきで「東京駅から夜行列車が全廃されてしまって、現役のつもりだったので本の中で扱っていなかった」などと言われていて、確か2013年にもがさっと減ったんじゃなかったっけ。
個人的にこの本の中でピンときたのは食堂車くらいで、コンビニがあるから別にいらないって下の世代に言われても多分普通に納得してしまうんですが。小学生の時に乗った新幹線で、見て回るの本当に楽しかったなぁ、グリーン車以外は見て良かったんだんだよね、あの時代。皆がちょっと気を使ってくれたんだよな。

 

あと前から話を聞いていたのが餘部鉄橋、有名なところでは大井川鐡道のSLの復活に、最近たまに鉄道建設史絡みで読んでいる国内最大勾配の碓氷峠、ここが新幹線の開通でなくなったというのは聞いていたんですが、路線が復活してたのは始めて知った(読んでいたのが歴史寄りだったからかな)。その後どうなったんでしょうか。タブレットなんかは関東でこないだ一つの路線で消えたって話だったな、まだ少し残りそうですが。
木造駅舎は、最近ぽちぽちレトロブームだし、今残ってたら一財産になれるかなぁ。
赤帽は、あれ、多分もうないんでしょうね、有料の荷運び。貨物や手荷物輸送は今なら復活したら赤字路線や寒村の助けになったりしないのかなぁ、と思うんですが、やっぱりある程度の量がなくちゃ難しいんだろうか。
有人踏切というのは始めて聞いたんですが、ああ、これはさすがに時代でなくなってしまうのもわからなくはないかなぁ。
まあ全部は無理でも、保存でも観光目的でもいいから、多様さは残して欲しいんだよな。