「加悦鉄道(下-丹後ちりめんを運んだ「絹の鉄道」」LIBRARY-181、NPO法人加悦鐵道保存会

加悦鉄道(下) -丹後ちりめんを運んだ「絹の鉄道」- (RM LIBRARY 181)

加悦鉄道(下) -丹後ちりめんを運んだ「絹の鉄道」- (RM LIBRARY 181)

 

 

上巻でざっと加悦鉄道の廃線までの歴史を辿り、下巻では車両の話、というのは地方の私鉄を扱う時のこのレーベルのパターンでもあったんですが、そもそもこの鉄道の不振は母体である日本冶金工業の経営不振が発端ではなかったこともあり(トラック転換したのが主な理由だよね、そもそもが戦争前後で路線が使えなくなったのが先だけどね)、加悦鉄道そのものがほぼ地元出資のちりめん産業を支えるために作られたという珍しい存在であったということもあり、地域振興のためにわりと早いうちからSL広場という構想はあったようで、それこそ皇族の人にSLを大事にして下さいって言われたのも立派な動機だったのかもね。
(偉い人のそういう勇気付けって、なんというかいいことでもあるよね。)
財政状態がそこそこ悪くもなかったためにバラエティに富んでいたのか、それともそこまで贅沢を言っていられないために多彩になったのか、ということをあとになってから考えてもあんまり意味はないとは思うのですが。
まー、ニッケル鉱山で工場と鉱山を自社線として結ぶんだと、それなりに働けなければ話にならないってことくらいはあったかもしれませんね。そういや使用路線が完全に決まっている場合は、国の許可が少し緩くなるってこともあるんだっけか。

えーと、Cって三軸だっけ、数字や形式でわかるとは言い難いんですがあんまり大きい感じでもないかなw 幾つかのものは廃線近くになって他の鉱山鉄道に行ってるんですが、そっちも多分廃線になってるんじゃなかったかなぁ、このシリーズにも本があるし。
そういや私、この加悦鉄道のことを726mmかと思い込んでたんですがそんなわけないよね、1067mmだよね、地方私鉄だからってこともあるとは思うんですがなんか車両が大きく見えるんだよなぁ…ていうか本当に大きいのかな、この辺。