『日本古代中世史 '11』#6「摂関政治と貴族社会」

なぜか今残してあるメモを見てみたら新井白石の「加州は天下の書庫なり」という言葉だけがあるわけですが、これはあれですね、加賀藩前田家が(当然江戸時代)5代藩主の時にめっさ書物を集めまして、それを五つくらいの家の書庫を見ていた新井白石さんが一番って太鼓判押してくれた時の発言らしいんですが。
問題はこの講義が『日本古代中世史』なんだよね、しかも摂政関白に関して。
それでなんでまた江戸時代なのかというと、その辺の資料が儀式を執り行うための資料として貴人の間で収集されていたかららしいですね。
日記なんてのもそうですし、そこから儀式関係だけを抜き出したものとかね。

ただまあ、あくまでもこの回は摂政や関白とその周辺事情みたいなものが主だったので最初はわりと親類が臨時措置として引き受けて、んでそれからむしろ外戚になることでその地位を狙うみたいなことになって?
それから徐々にルールが乱れていったみたいな感じかなぁ。
成人前の天皇の場合は地位の叙勲や命令の発布や、成人後の天皇の場合は奏上に目を通しての方針決定かな? これ、そもそも初期の摂関政治に関わっていた藤原氏太政大臣をそもそも兼任していたからそこの機能の強化って程度の意味なんだろうね。
で、その後太政大臣と分離しつつ、地位が一人歩きしてるみたいなところがあって、最終的にこの地位に一瞬着いただけで離脱、天皇との関係は維持して実権を握るような人まで出るみたいな…。
一覧でざらざらっと説明されたのを思い出しただけで、なんかそこそこ展開みたいなものがわかるよね、そしてその時代の儀式関係の記録が日記で残ったのか。