「天使と悪魔のイタリア」タカコ・半沢・メロジー

あちらの人と結婚された(んだと思うけど、何冊か本出してるみたいでこの本では特に触れられてなかったー)イタリア在住の女性筆者さんが。
自分の生活の周辺を項目立てにして語っていくというエッセイ。


最後の最後まで読んで初めて、一つの側面の良いところと悪いところを述べているのだ、ということに気付いたのは当の著者さんが明言しておられたからですが。なんつーかイタリア人、すごくまあ突っ込みの多い国というか国民性だと思います。
ただ問題は、だんだんそれを聞いているうちに、間違っているのは他の国のほーなのではないのかと思えてくる点で。これはひょっとすると日本人だからなのかもしれません、あともしかしたらですが、ドイツ人も似たような感慨に陥ることないですかと問い詰めてみたいことがないでもありません。
(これと平行してドイツの本を読んでましたが、イタリア好きだな彼らは!)


衒いなく男はマザコン、女好きというか博愛主義、常に悪気なし。
男女共に時間は守らず、とゆーかどの程度遅れるかの感覚がわりと揃っているというか、単に遅れを見込んで行動しているというか。それがもはや慣習になっているというか。
一部のビジネスマンを除いて(しかし彼らが特筆されている始末)昼寝の習慣を持ち。
いやでも、仕事はきちっとやるんだよ、というのがなんでか庇うように周辺の国々からじきに主張されます。つーか、本気で何度も聞いてます。
「意外と」という含みを感じ取っても多分失礼じゃねーよなァ。
食を愛し、なんかこう、人間らしさがあるというか、不思議に魅力的な国だなーと。