「「独り残った先駆け馬丁」亭の密会」警視リチャード・ジュリー7、マーサ・グライムズ

この話の中で印象に残ったのは多分目撃者なのだろう(見たのか見てないのかはっきりしてない気がする、犯行時に近くにいて、犯人が見た人物ってことかな)華やかな存在感を誇る女性の姉で、しかし、彼女と事件の位置関係からして、どうも彼女の語りでページが尽くされていたのは違和感がないでもないのだが。
まあ、相変わらずその雑然さが面白いから良しとするしかない。
妹にはあまり相手にされていないように思っていたのだろう姉なのかもしれないが、全くそんなことは書いてないものの、なにもかも捨てた彼女が辿り着いたのが姉だったというのは、最後の最後の判明する、なんとなくほっとする一幕のような気がする。
(ジュリー警視と彼の同居人たちについては新入りの女の子が入ってしまうと明るすぎていっそ事件と合わない;)(でも、老女の回復は素晴らしいことなのでこれも不問!)


あと、さすがに前話のラストでメルローズ氏の取った行動は非難されたらしい、、、まあ、そうですね、非常事態でしたけど、さすがにね、傍目にも怖かった...orz
話自体は二人の女が殺されて、その関係を辿る話、片方の女の「彼女とは結婚するつもりがなかった恋人」が疑われて、その人物の容疑を晴らす名目でメルローズ氏が引っ張り出され、別の方向から関わったジュリー警視が彼の親類からアリバイを聞くことに。
その恋人と、彼の叔父と、その母親にして姉である彼女がなんで疑われるようになったのかは正直流れがよくわからんところもあったのですが、なんだろうな、この三人が、なにか特別な絆を持っていて、互いが互いのためになんでもするのではないかという予感があった、ということ自体はわからないでもないような。
そーいや、マキャルヴィさん再登場でした、いまいち暴れ足りな(ry