「山手線の東京案内−鉄道と地図のフォークロア」木本淳

山手線というのはかつて半官半民の日本鉄道という会社によって、官営鉄道である東海道線と同じ日鉄路線だった、えーと、今の東北本線? 違ったかな、を連絡する目的で作られたんですが、まあ、品川と上野まで路線が来ていたわりには渋谷新宿池袋(当時は駅じゃないですが)を通って赤羽のほうまでつながってたよ、という大回り。
なんかいろいろあったんですよ、民家とか、という説明がされていたんですが。
ただまあ、そうやって路線がごったごたになったからむしろ東京が発展したのかもしれないとか思わないでもないんですよね、関西だとこれが私鉄官営鉄道と入り混じれてごちゃごちゃやってたんですけどね。
あれもあれで発展しそうですが、やっぱり競争あると少し足引っ張り合うじゃないですか、関東の場合は純粋に足並みが乱れてただけだったからね! とかいうのは全くあれですね、自慢出来ませんね、別に関西に張り合う気とかないのが本音なんですけどね。
(多分関東民が感じ悪いってのはこのどうでもいい感が伝わらないんだと思います。)
だって通勤電車地獄だもん! 好き好んで乗ってるわけではなくて、通勤電車に耐えないと他の面で快適な土地にいられないというか関東はシビアなんだよ商業展開が。
山手線の駅だからといって、というか山手線の駅ですら不便なところはわりと不便。
住む土地としては中央線ですかねやっぱり、あっちは偉そうですけどねなんか。


という本ではまるでなく、路線がこの辺にあって駅がこうなってて、土地がこうなってて旧街道がこの辺にあったんだよね、みたいな話が主です。
流し読むんなら別に最初でもいいと思うし、歴史頭に入ってたらそこそこ楽しいかな。
得られるものと本を読むのに掛かる苦労的にわりと収穫多いと思います、読みやすいね。