『都市環境デザイン論’10』#9 都市の空間演出装置と都市環境デザイン

交通史のほうから見ているといささか過剰に思える路面電車(次世代式はLRT、ライトレール・トランジット)の賛美なんですが、こと都市計画のほうから見ていくとわりと当然のことに思えるというか、この回にも富山の“ゆいレール”が登場したわけですが。
なんていうんだろう、鉄道でももちろんその周囲の環境を整えるって話は当然あるんですが維持コストが高かったり、商業展開がすでに行われていたりして、ちょっと地方自治体が出る幕じゃないような側面があるんだよね。
(バスでもいいと思うんだけど、バスって目立たないことが日本の場合の主流だよなぁ、コミュニティバスなんかだとこの手の展開してる町はあるよね、規模小さいけど。)
まあ要するに街中に広告を出すにしても全体のバランスを考えたり、いつも定番のブラジルのクリティバのどーんと道の真ん中に円柱のバス停(待つ人の場所ごと含めた空間になってます、高速バスなんかだとありかも)などを考えたり。
景観を考えると街に溶け込まなきゃいけないんだけど公共交通機関だと目立たなきゃならないし、ということでなかなか難しいものがあるみたいですね。日本だと地上駅はそこそこ派手でも地下鉄の入り口なんかはわりと慎ましいしなぁ、この回の先生がデザインしたという東京メトロ南北線の地下入り口とか出てきてましたがなかなか変わった形はしてましたもののガラスを使っていたので半ば透けてました、わかるわかるw


それと歩道橋なども遡上に上がってましたが、あれはまあ確かに…。
正直なところ期待してる人のほうが少ないのではないかと思うのですが、確かにバリアフリーもへったくれもないし、見た目もよく考えると美しいとは言い難いよなぁ。
ある意味で路面電車からってのも、別の事情なのかも、道路周辺救いようないしな。