『週刊 東洋経済』2014年3月8日号「認知症を生きる」

週刊 東洋経済 2014年 3/8号 [雑誌]

週刊 東洋経済 2014年 3/8号 [雑誌]

 

 

認知症は最近はだいぶ発見精度が上がってきていて、今の技術だと進行を食い止めることは出来るものの、脳神経の再生は出来ないんだよね、ということはわりと昔から聞いていた定番のフレーズだったんですが、そういえば夏くらいのニュースでもう脳神経の再生そのものが不可能ではないって言い方になっていたよなぁ、と思い出し。
とはいえ、この特集の中で語られていたように記憶そのものは戻らないのかな?
(よく考えると再生したとしても、という言い方してた人はいたよね、iPS細胞の再生医療に関係した内容だったんで、もうこの頃には可能性は語られていたのかもね。)
治療技術に関してよりも、認知症の人の行動には全て意味があり、けして人間性を失うわけではないんだよね、ということの認識や、その感情を繰り返し否定されることで癇癪を起こし暴力に至るということ、視線を合わせ敬意を持って接していれば問題行動を起こす人はずっと少なくなるんだよ、といういわゆる「介護側」の教育のような部分はずいぶん進んだなぁ、という気もするんですが。
昔はむしろ認知症の人を支えられるだけの社会基盤があって、現代になって核家族化してしまってその基盤が失われたんだよね、と言われると案外その原則的な部分を忘れていた時期のほうがイレギュラーだったのかなぁ、という気もしないでもないですかも。

ただ、本当に重度だと残念ながら一部に隔離の必要がある人もいるとか、でもそれも今までの無知が悪化させてしまったということもありえないでもないのかもなぁ…。
社会そのものでサポートする、介護を前提に働く、という選択も今後特に必要になるのかもね、特集とは別のところで地方の産業振興地区の記事があったんですが、親の介護を見込んでの地元での就業って話もあったりして、まあ今後さらに高齢化が進むしね。