「冶金考古学概論」神崎勝

そもそもこの冶金(治だと思ってましたw)という単語の意味を読み終わったあとも知らなかったので今検索してみたんですが、鉱石から金属を精製、加工すること、と挙げられていたんですが、砂金も含めていいものかどうかがちょっとわからない…。
あと、私には正直非鉄金属という概念がいまいちわかっていないんですが、この辺はさすがに理解しておくべきなんでしょうか、一応歴史にしか興味がないので迷っているのですが、本を読むのに必要なら読んでおくべきだとは思うんですけどね。

 

主に各時代の遺跡がどのような地域に分布していて、そこでどのような内容のことが行われていたのかを推測し、それがどのような場所(都の中とかお寺の中とか)に存在していたのか、ということを非常に淡々と述べていくようなそういう本で。
まあ、専門知識とか興味がないとさすがに辛いような気はします。
ちょいちょいそんな気はしてたんですが、やっぱり北九州の地(大陸からの入り口)には高い技術があるっぽいんだよなぁ。
それとどうもこの手の遺跡は、なにかに付随している存在でもない限り見つけられるということはないのではないかと思うんですが、気のせいでしょうか。
地域分布はあるものの、遺跡が発掘されているかいないかで結構左右されてそう。
なのでまあ、遺跡の中でどのような加工を行っていたのか、使っていた金属はなにか、なにを作っていたのか、鋳型がある場合はその材料はなにか、などに関しては語られているものの、そこから発展して地域でどのような技術があったのか、という説に発展しないのもある意味で無理もなかったのかなぁ。
ところで鉄と銅って同じ炉で加工されることあったんですね、ちょっと不思議。