「日蓮宗の歴史-日蓮とその教団」教育社歴史新書 日本史181、中尾堯

戦国時代の本を読んでいると最近(少し昔はあんまり存在を認識されていなかったようですが)、かなりのエンカウント率を誇る法華宗は前々から興味があったんですがそもそも「日蓮宗法華宗」の呼び別け方が曖昧でよくわからず、なにか明確な基準があるのだろうか、と思わないでもなかったんですが。
日蓮さんが信奉していたのが法華経というもともとあった経典。
そして、この日蓮宗というのはどうももともと独立独歩の気質が非常に高く、寺が10個あったら10個分の教えがあるというような状況であるらしいので、その、なんというか、あんまり厳密に別けてもそれほど意味がないのかな、という感じで納得しました、戦国時代だとまあまず法華宗って呼ばれているんだけど、他の時代だと曖昧みたいな妙な展開もその呼び別けそのものが特に意味がないんだとないんだろうな。
戦国時代とか、芸術関係で出てくるような時はだいたい法華宗呼びだよね。
そういや、刀目利きの家の本阿弥家とも縁があったらしいんですが、日蓮さんの弟子が牢屋で意気投合したみたいな展開らしいので、いい度胸だなどっちもww
徳川家康と縁があった本阿弥光悦の光悦村に法華宗がいたみたいな話は他でもたまに見ることがありますね、意味合いはよくわからないんだけどねこれ。)

そもそも日蓮さんは自分の教え以外の他派を信じたら世界が滅びると信じていたらしく、懸命に戦い続けていたと聞くんですが、ごめんなさい、さすがに弾圧される理由わかるよ、もうちょっとオブラートに包めなかったのかなww ただし時は鎌倉末期。
まあ、確かに滅びたけどね、あと他派の堕落も少なくはなかったとは思わないでも。
その後もなんかなんとなく独特の気質を持ち続けた宗派だよなぁ、日蓮宗