「大物車のすべて(中」RM LIBRARY-92、吉岡心平

大物車のすべて (中) (RM LIBRARY 92)

大物車のすべて (中) (RM LIBRARY 92)

  • 作者: 吉岡心平
  • 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
  • 発売日: 2007/03/01
  • メディア: 単行本
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今残存してるのはかつての主流だった“低床式大物車”(なんか車軸部分以外が低くなっててそこに大物貨物を入れるのかなー、という見た目です、あんまり貨物が乗った写真がないんですが、珍しい物運んでたわけでもないんだろうね)の後継者である“分割式低床車”くらい、という認識でいいのかな?
分割式低床車は貨物を乗せる面が別になっていて、ここではちょっとずつ形状違いで2種類あったんですが、これだと横から廻って積まなきゃならないという二度手間が省ける、という説明が。ただひょっとしてこの辺の変化って貨物そのものが量が多かった時代と、貨物を送ることが減った時代の違いってのもあるんじゃないかなぁ、という気も。
いちいち組み立てるかの手間か横に廻るのかの違いですよね、複数の貨物があれば貨車のほうを動かして次々乗せてしまえばいいわけだし、要するに。

 

で、あと穴が真ん中にぼこっと空いたみたいな“落し込み車”、大物車の常連の貨物である変圧器を運ぶために特化した“分割式落し込み車”までがこの巻の担当。落し込み車だけ他の貨車よりも貨物が積載された状態の写真が残ってたのは多分変わったものを運ぶことが多かったからなんじゃないかなぁ、なに運んでるんだか見た目で全然わからないこれww
(工場萌えや巨大建築系の人を動員してきたいです、ジャンルからわからんw)
分割低床車は企業が持っていたものが一旦廃車になったのちにぎりぎりのところでJR貨物に買い取られまして、低床車は上巻でもいろいろ述べられてましたが「ヨンサントウ」というスピードアップの段階でほとんどのものが脱落。
分割落し込み車なんてのは物が決まってるので比較的最近まで残ってたり、残存してたりとか事情によって違うのね。案外どれも特殊な分、一部は残りそうなんですけどね。