「大物車のすべて(下」RM LIBRARY-93、吉岡心平

大物車のすべて (下) (RM LIBRARY 93)

大物車のすべて (下) (RM LIBRARY 93)

  • 作者: 吉岡心平
  • 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング
  • 発売日: 2007/04/01
  • メディア: 単行本
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この巻は低床式落し込み式、平床大物車、と吊掛式大物車、あとはどこに分類していいかわからないから大物車扱いになっている形式に関してかな? そもそも「大物車」というのは書類などの登録分類なんだろうねこれ(例外読むまで意識してなかったんですが)。
低床式落し込み車は主流の低床式からの派生で、まあ落し込み車と掛け合わせてみようというちょっとした試みだったんじゃないのかなこれ。上手く行かなかったようですがw
で平床大物車ってのはどうもアメリカでは主流らしいんですが、なにが違うんだろう、と考えたらわりと一瞬で答えが出ました、地形だな! 要するに低床や吊掛、落し込みってのは貨物を固定する必要が大きいってことなんだろうね。

 

吊り掛け式は大物車の王者と呼ばれていたんですが、これは間に貨物を挟むことになるので貨物そのものが車両並みの強度がなくてはならず、用途が限られたって、変圧器ですね! なんかこの本読んでたら変圧器の歴史の本読みたくなってしまったんですが、絶対これ、運ぶためにデザイン偏向することあったと思うよ(各社ごとで形状違ったらしいんですけどね、そこも揃えてしまえばって思いましたが、まあそうも行かないんだろうな)。
300トン車が計画図のみで伝説に終わり、実際の最大重量は280トン、昭和33年にこの吊り掛け車の一形式が脱輪を起こした関係で各形式が見直しを図られていたんですが、特にスピードアップのヨンサントウには関係なかったっぽいよね、少しずつ大型化していった結果みたいだし、相対的に時代が新しいからかなやっぱり。
主に空車回送時に死重を乗せるってのが対処法だったので、事故空車回送の時なのかなぁ。
他にモノレール輸送用新幹線の雑用? かな、エチレンガス運搬用など、全部わかるわけでもなかったんですが面白かったです。