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「古事記と日本書紀-「天皇神話」の歴史」神野志隆光

遺跡・古代史 Book

とりあえず現在は『古事記』と『日本書紀』は別物であるらしいというのはわりと語られていることが多いものの(この本が1999年って15年以上前だよびっくりだよ)、どのような関係であるのかなんてのはあんまり見たことがないんですが。
どちらかというと気になったのは両方を読み込んでいくと「よく知られている日本神話」の記述がどちらの書にも実際には存在しないことなんですが、あれ、今の日本神話って誰が整備したのかな、一体?? ちょっと見てくだけでも結構な数があるのでびっくり。

 

あと、最初に読み始めた時点で本居宣長の『古事記伝』が出ていて、正直エキセントリックすぎてなに言ってるんだかわからない、と思っていたこの本が、実は当時一般的になりつつあった神仏習合への批判を込めたものだ、との指摘があって、なるほどそう読むのか。
よくわからない部分は、どうも当時の風潮などを取り込んだものだったようです。
外来なことがはっきりしてる仏教に頼らずに土着の自前の文化を発展させようとしてたのか、まあ、今読んで意味が取りにくいのは仕方ないけど、申し訳なかったかもなぁ。
で、最近ぽちぽち読んでいた『日本書紀』は神話のエピソードをばらばらと並べただけど特に系統を立てておらず、『古事記』には系譜が存在し、というのもやっと具体的に意味がわかりました、ああ、本当に日本書紀にはなんにもつながり書いてないのか。
(そもそもイザナミが死なないし、冥府下りなども当然存在しない。)
まあなんというかそもそも、古代の書物がどうして書かれたか以前に、どうやら中世以降に存在しているらしい日本神話に関しての情報の混乱から把握すべきですね? ということが結論として出てきてしまったんですが、新書ではありますがその辺は途中。
そして近代にもわりと大きな改変があったようなので、さすがに把握が大変だな…。