「三幕の殺人」エルキュール・ポアロ9、アガサ・クリスティ

三幕の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

三幕の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)


いや、フツーにいい友人でもあり芸術家のパトロンでもあるサタースウェイトさんも確かにちょっとマズいけど(ポアロさんが犯人から除外したのは単にいい人だからだよね、これ)、お母さんとかかなりどうかと思うんですが。
というわけでネタバレにならないネタバレではあるんですが。
ラスト数ページというか、ポアロ氏が語り始めてからも犯人のこと喋ってんのか推測の順序喋ってんのかわかりませんでした。解説の女優さんはわかったってー、すごーい!


とあるパーティで、誰からも恨まれたことなんてなさそうな有名なおしどり夫婦でいい感じに萎びてて、子沢山なんだけど皆揃ってちょっと貧乏(でもしっかり生活しておられます)というおじいちゃんな牧師さんが亡くなりました。
カクテルを口にした瞬間、顔をしかめて喉を押えたというので、なんか変だ、と思ったのだとパーティの開催者である俳優氏は思ったんですが、皆に相手にされず。
そしてグラスからも毒は出ませんでした。
しかしその後、ほぼそのパーティの出席者が揃っていたパーティでまた死人が。
そして消えてしまった臨時雇いの執事、誰かを脅していたらしい切れ端。
今度は居合わせた医者がその手のことに詳しくてすぐに検死が行われ、前の事件も掘り返されることになりました。そして俳優氏と若い女性、友人のサタースウェイト氏とで捜査、してたら最初のパーティにもいたポアロさんが捜査に参加。


なんで一人だけ今回限りの人物なのに名前を覚えてるかというかいい人だからです。
にしても、今回はだいぶ難攻してたみたいだなー、ポアロさん、珍しく。