「沈黙のメッセージ」マイロン・ボライター1、ハーラン・コーベン

スポーツ・エージェント物として面白かったというと疑問だし、いわゆるハード・ボイルドに突っ込んでしまうにはちょっと超絶お金持ちでずば抜けたハンサムで、表情がなくて主人公だけには心を許している(らしい、けど、なんか獣が懐いてるレベルでなにがなにやらよくわからない)相棒とかちょっと浮いてるけど。
(逆にこの人のが、やり口汚い、ような気が...lllorz)(ゴルフの話は良し。)


ただ、個人的にめっぽう事件そのものが面白かったのでこの際その辺は不問にしようかと思います、純ミステリだったら多分評価されてたんだろうなー、とある「完璧なイメージ」のバスケットボーラーの恋人がある日失踪し。
彼女の血の付いた下着が近隣から見付かっていたこともあって、誰もが生存を諦めていた数年後に彼女の写真入りのヌード雑誌が恋人の元に届き。
彼女なのかもしれない電話が入る、というそんな事態が起こり始め。
ちょうどその時期にとあるチームとの交渉に入っていた主人公が、チーム側オーナーがその事情を知っていた、ということや、かつてCIAに協力していたよ、という過去の経歴のために事件そのものに関わることになったんだよ、というそんな話。
やっぱり不満だったのはスポーツ・エージェント廻りの事情でしょうか、ほとんどギャングだのマフィアだのが出てきて脅しー、押しのけー、の繰り返しというか、選手は我が侭だわホテルにシャワー故障の文句言えとかまで言い出すわで、面白くない通り越してご苦労さんという状態だったのですが。
まあ、駆け出しとしてはこれはこれでリアリティなのかなぁ、とは思います。
大富豪の相方も元CIAもそれが売りだからいいんだけど、全部詰め込むと溢れるなw