『食彩の王国』#193 北海道・新じゃが

川田龍吉−Wikipedia


だいたい今から100年くらい前のことなのだそうですが、まあ、栄養はあるんだけど、北海道の土地で育つものからして少ないんだから、ということで我慢されてはいたものの、どうにもじゃがいもの味はよろしくなかったそうで。
そこで船舶会社の社長として北海道に就任し。
日本で始めて車の個人オーナーになったんじゃないかと言われているようなハイカラな男爵さまが、欧米からいろんな種類のじゃがいもを取り寄せ。
ついに今までの種より早く育ち、栄養も味も保存にも優れた土地に合ういもを見つけ出し、それが今の“男爵いも”なのだそうですよ。つーか男爵さまなにしに来たの。


その方がじゃがいもが出来た時、どれだけ喜んでいたのかを見て来たかのように説明して下さった土地の人がおられたわけですが、おい、100年前ww
よほど普段から語り継いでいるんでしょう。


もともとアンデス山脈だかの植物で、北海道の寒冷な土地でも育ち。
さすがに限界はあるわけですが、昔の種類にしてからがわりと長期の保存にも耐えたのだという救世主みたいな作物で。とはいえ飽きる。
男爵は牧畜を行い自分用のバターまで作っていたということなのですが。
食道楽? いや、自分が留学していたイギリス時代の路地で食べたじゃがいもが忘れられなかったのかなぁ、とのことですが。ありがたい人ですな。