≪長野・建築ツアー≫#3 まつもと市民芸術館(松本市・伊藤 富雄氏設計)

建築費128億のギターもしくは細いしゃもじ、ぶっとい靴べらかな(公式Web)?
オペラを上演することを念頭に置き、施主の話をあれこれ聞いていたらいろんなことが出来ちゃったよんと、大ホールの年間稼働率は80%強という脅威的な数字を叩き出すということですが(なかなか安価っす、小ホールは稼働率60%と低いらしいですが、なんならカラオケ大会のために借りてもいいくらいの額って言っておられましたよ、安いプランだと丸一日1万4千円とか本当にそんなで、数時間単位だともっと安い)(照明・控え室も別料金でありますぜと)、当日もちょうど学生第九の練習中。


非常に細長く、トイレには実際困るものの、一番のリピーター客は近くの幼稚園の園児とお母様たちです、と関係者の方が言われるフランクさで、、、とまた施設利用の話に。
そもそもが入り口から奥に行くほど住宅地に近い市街地ということを前提に。
妙に細長い奇妙な地形に合わせ、一番設備の出入りが激しい舞台を中央に位置し、住宅地にもっとも近い部分を観客席にしたという逆転の発想をしていたという企画が取り入れられたのだというのですが、ちょっと口頭だとわかりにくいね。


ギターの底の部分が住宅地、弦の部分、道路に面した入り口を昇っていくとギター本体の部分に舞台があり、舞台の正面はギターの底に向いていて、ギターの底半分が客席。
屋上は夜間ライトアップもされるのだという芝生、もとが公園だった土地だとのことで、今も周辺住民が自由に出入りできるよーに、ということが考えられているのだそうです。
外側の壁には14種類の自然石をモチーフにしたガラスを嵌め込んだ壁。
これはちょっとチャレンジしてみましたが、パターン見破るの無理ですなw