『世界遺産』#579 パーヌルル国立公園(オーストラリア)

パーヌルル国立公園


なんというかアマゾンはまだそれほどでもないと思うんですが、オーストラリアというとどっちかというと“自然”が「放っとけ」と言っているようにしか見えないというか、維持もなんも関係ないし、見に行こうとするとその時点で環境破壊だし。
という、ある程度以上まともな精神でもって当たろうとすると厳しいヒトです。
いや、ヒトじゃないんですが、風によって表面が削られ地層の模様と相まって奇妙な形、風景を作り上げ、微生物が表面に棲みつくことによってほんの数センチの粘土層が生じ崩壊を免れている光景なんてなあ、人間がいっくら褒めても自然世界的に無価値同然だよな、、、というか、崩れるまでの一瞬のあだ花当然なのでは(崩壊に時間が掛かっても同じ)。
原住民の方たちが変な化粧をして、のっそのっそと踊って下さったんですが、フツーは化粧は美しくか恐ろしくするものですだって娯楽だし。祭りって楽しいものです、神をダシに何万年やり続けてきたと思うんだよ楽しくないと誰がやるかそんなこと!


土地にハリヌズミが作った地形なんだよ、という神話が伝わり。
そもそもここにこんなもんがあったということが知れたのも20年前、最後の秘境とか言われてるそうですが、誰か来たところでどうも出来ん存在感。
乾季には雨季の雨量の多さに抉られた川底が姿を現し、局地的な豪雨で川が氾濫し人間は近づくことすら出来ず、しかしそのだだ溢れた水のおかげで多くの生き物が育まれるとのことですよ、そういう土地って少なくないよね。いまだ、人より自然が強い土地か。
2003年、美しい風景だからと、自然遺産として登録されたそうな。