『世界遺産』#582 タムガルの考古的景観にある岩絵群(カザフスタン)

サカ−Wikipedia


うーん、中央アジアっていうか、遊牧民の回っていまいちピンと来ないというか、残っているものが少ないので時代がバラけること自体は仕方がないんですが(そして建築物が残らない、ということを実感したのはこの番組でしたし)、なんか抽象的なんだよなぁ。
遊牧民が、ということではなくて(わかりやすい民族だと思う)、世界遺産で遊牧民を括る、という組み合わせが難しいのかなぁ。いや、土地にとって遊牧民が通り過ぎる存在だからか、淡々と彼らを追っかけていくべきなのかもね。
紀元前7世紀にサカという民族が遊牧民初の王朝を作り墓を残し。
ほとんどが盗掘を受け、奇跡的に免れた少年王の墓(ツタンカーメンもだw)の鎧は組み立てられ“黄金人”として美術館に、ごめんなさい、どっちも迷惑かなとは。。。
谷に沿って神聖な場所が設けられ、壁画が一面に描かれ。
そもそもこの一帯は中国からハンガリーをつなぐ交易路だったらしいのですが、墓への副葬品である黄金も多分出土したのではなくてどこから運ばれてきたのやら(出土地域を調べる調査ってありますね)、このサカ族も他所の地に流れその先で滅び。


今いる遊牧民たちもそのサカかティムール辺りかモンゴルの末裔か、イスラム化はしていないようですが、どこかに行き去る途中で置いていかれた人たちなのかなぁ。どこから来たかということも特に語られることもなく。
墓があり、遺跡があり壁画があり、けれどほとんど全て失われてしまったもの。
2004年、文化遺産登録されましたものの、研究は進んでいるのかしら、ここ。