『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#15 国際共生に向けた健康への挑戦 国際共生に向けて−到達水準と課題

プライマリケアの施設はタイ、ベトナム、インドではいずれも公立のヘルスセンターやヘルス・ステーションが拠点になっており、それらは数多いボランティアスタッフによって支えられているのだとか。
なんでもアルマ・アータ宣言「2000年までに全ての人に健康を」というWHOの宣言の影響があるそうです、ベトナムだとそれ自体が憲法にも盛り込まれてるんだね。
あ、タイの憲法にも1997年にヘルスケアのサービスを受ける権利ってあるのか。
2004年「健康タイ計画」、生活習慣病が主な対象みたいですね、今までの回でも聞いてましたが、発展途上国特有の感染症と本来先進国の問題だった生活習慣病の両方に対処しなきゃならないってのはわりとアジア圏での共通の問題みたいですね。


ざっくり見た限りではインドの水準が一番低かったのですが、これはもともとの医療水準が低い、というよりは識字率の低さや人口増加率が下がらないなどの要因によっての理由らしく、現在進んでいる産業化によって保険医療自体は増加するであろうものの、貧困層は使えないだろう、と言われているのでそこをカバーするのが公立の病院になるようです。
(公立病院は無料で診断が受けられる、ただ都市以外はまだ数はなさそうだなぁ;)
あと、人口増加が抑えられない事情の一つにヒンズー教徒が男子の誕生を望むことや、子どもの数は神が決める、という発想もあるのではないかという話ですね。
出産間隔を広げたい、とか、人口の増加抑制という単位だと賛成は少なくないものの、実際の避妊具の浸透率が低いってのは、そういう兼ね合いなのかもね。
全体のまとめ、というよりは前半でまとめてやってたアジア圏のまとめって感じの回だったかなぁ、インドは本当にどういうふうになるんだろ、いろいろ気になるなー。