旅ch「ちょっと贅沢!欧州列車旅行」#2 世界遺産の街・ヴェネチア探訪

一つ前のウィーンが見事に過去の王家の印象を色濃く残す街だったのですが(というか、ぶっちゃけて商売にして生きているというかw)、今度はまた見事に対照的な水の都、庶民の街と言っていいんじゃないかなぁ。
街の中に水路が入り込み、ビルを抜ける不思議なトンネルのような道を少なくなく、運河沿いの街に細かく別けられた地域ごとにそれぞれ生活用品が揃った裏道の店々。なんでも第二次世界大戦の頃まで特に他の地域に出入りしない、、、出入りしなくても生活していけるほどきちんと整っていたのだとか。なんだか中国の老子の理想の“村”みたいな。
(それぞれが充足して行き来しなければ平和じゃね? みたいな内容っす。)
島に集められたボヘミアン・グラスの職人の逸話が紹介されていたのですが、この歩けば実は一時間くらいの都市の人たちはどうやって暮らしてきたのかなぁ、伝統芸能? 貿易? 都市なのでさすがに農業はなさそうなんですが、昔からわりと魚は食べていそうだしなぁ、街並みが庶民のものながら完成度が高いというか連綿と続いているというのが見ているだけで伝わってくるのが不思議でした。
基本的に古くから残る建物ってかつての大豪邸とか、権力者のモニュメントってイメージがどうしても強いんですが、ここの土地全然違うじゃないですか。


必要に応じて街を少しずつ造り上げ、最低限少しずつ造り替えていったという気がするんだよなぁ。何代も何代も掛けて、ゴンドラの漕ぎ手たちもあれ、観光案内だけってだけでなくて象徴というか、街自体を誇っているのかなぁ、という気が。
んで、その誇りって十分根拠あると思います、見た目だけじゃないというか、見ただけでわかるよなぁ、積み重ねた歴史というか人の思いいれみたいなものも。多分。