「今だから話せる都営地下鉄の秘密」篠原力

都営地下鉄というのはざっくり東京首都圏の地下鉄の“その2”的な存在で似たようなところ(完全に似てればまだいいんだけどね、片方だけで済むから)走ってるわりには別の事業体というかなんというか。
鉄道や地下鉄の本とか雑誌でもまあだいたいメトロが主で都営が従だよね。
9路線と4路線なんでそれも順当っちゃあ順当なんですがw
正直なところ、今だから、と付いているタイトルを今なら少しは興味がある人も増えたよね的な解釈をしてしまってすみません。だがしかし、みたいな。
実際のところ、そうだな、鉄道趣味で書籍になってない情報とか好きな人だったらわりとどっかで見たことある内容ってのも多いんじゃないでしょうか。あと、もともと技術畑の人だったようで浅草線から大江戸線まで関わったところとそうでないところを順に語って下さったんですが、さすが専門家、専門用語が直ってない直ってないww
前から読んでたところなんかはわかったんですが、多分この本単独だと無理ですね。
特に浅草線の開削の方法が結構独特だったので、状況がいまだに理解出来てない、とはいえ、オリンピックを控えて突貫工事を強いられていたけど、無理だったよ見通し甘かったんだよ、というのは現場のせいではないよねこれ、どっちかというと調査不足。
ただ、要するに「鉄道マニア」の人ではないのでそれ以外の部分はどっちかというとわかりやすかったです、地下鉄関係だとわりと技術寄りだから文章は悪くはないんですが、興味の方向が偏ってるというのはどうしてもありますしね。


三田線の事情はうーん、足りない、新宿線の前段計画図もちょっと足りない、大江戸線に関してはこれが今のところ一番詳しいんじゃないかな? 他にもあるかしら。