『乗合自動車乗客調査実績 昭和4年度』東京市電気局電車課

なぜか渋谷区の図書館にあったので(沿線の私鉄の無料冊子をまとめたものなどもあったので、要するに郷土資料に近いのかな、とは思うんですがw)、好奇心で借りてはきましたものの、正直最初のほうがかなりページがごっそりとない体裁。
そもそもコピーで製本されてる時点で残ってるだけでも御の字なんですけどね。
まあそもそも昭和4年というのがすごいっちゃあすごいんですが、この著者名の「東京市電気局」というのは東京市電を走らせていた組織で、大正12年の関東大震災ののち、台数の減ってしまった市電車両の補佐のために走ったのが市バスの始まりなので。
大雑把に昭和4年の時点ではほんのちょっとしか経ってないよなぁ。
冒頭の地図を見ると濱松町・渋谷・新宿・大塚・新谷町の出張所が存在していて、系統的にはこの時点で20、いや、21系統かな?
その中で乗降数1万人を越えるのは芝園、新宿、団子坂、押上、大塚、渋谷、明石町の7系統。んーと、新宿が乗降人数1位なのかな、と思ったら往路だけかこれw
往路が1位、復路が4位なのでかなりの違いがあるんだけどどこに消えたのかしら。
芝園が往路2位、復路が1位なのでこれが総合1位だね、要するに。


あと、短距離使用が行われる路線と長距離で使用される路線という認識がされていまして、短距離使用の路線はちょっとした状況の変化で使われなくなる、という扱いされていたんですが、まあ遊興利用とか観光利用ってことじゃないのかな。
もしくは平行利用の交通機関があるとかそっちだよな。
それとラッシュ時間帯が路線ごとで細かく選出されていたり、結構面白いですね。
欠けてたのが最初の部分ってのがちょっと惜しいよなぁ、路線増設の話あったろうに。