「チンチン電車80年」東京出版企画社

明治23年の第3回「内国博覧会」に日本で始めて電車が紹介されまして、まあこの時点で路面電車だったようなのですが、いわゆる普通の電車ってどの時点から始まってるのかな、と思わないでもないけどいまいち境い目が曖昧みたいだしなぁ(そういう意味だと中央線でいいんだっけ? 中央線だと東京で路面電車が走り始めた少しあとに対抗で電化してるよね)。んでその5年後の明治28年に京都電気軌道が走り始め。
そーいやこの本で初めて読んだ気がするのですが、当然新しいものは東京が先だろ、と思われていたので結構皆驚いたみたいですね。明治15年の時点で東京馬車鉄道は(わりと快く始まってましたが、要するにやっぱり馬車鉄道だからかw)開業しているので、技術さえあればもっと早く開業しててもおかしくはないのですが。
なんかあれです、許可が面倒だとか利権争いががが、みたいな話らしいです。
個人的には大阪でもなかったんだ、というのはちょっと不思議ですかも。


基本的には車両写真でざざーっと全国を廻る、という体裁なので、わりと今まで見たことがない車両もあった気はするのですが、あくまでも一つの会社でちょっとずつなので車両自体がわりとスタンダートなものが多かったような気が。
京王京成京急や阪神などの元路面電車組は出てこないんですが、まあやっぱり譲渡車両に関してはぽちぽち名前は出てきてたかな。
地味に珍しく思ったのが八王子にいて京王軌道に買収された武蔵中央電気鉄道の譲渡車両ですかね、1箇所ならともかく、なんか複数箇所で出てきてたのでちょっと不思議。
個人的に東京市電の車両をざっくりと元外濠車の番号だよー、とか述べててくれたのでテンション上がりました、あ、やっぱりそういう分類になってたんだねww