『都市環境デザイン論’10』#6 交通と都市環境デザイン

長崎ってのは広島もそうだったんですが、どうも路面電車が戦争からの復興(というより原爆からの)のシンボルのような面があるらしくて、前に読んだことのある路面電車の本でもそれと触れられていたのですが、そもそも路面電車の凋落は戦後の資材不足とその軌道内に自動車が入り込んできたことが主な要因であって、実際欧米ではそんなに遅いものでもなかったんだよね、というのはここ最近わりと言われていることだと思うのですが。
なにぶんにも「路面電車排斥ブーム」とか来ちゃうと、まあ、理屈通じないしね…日本。
(悪気ないですよ、悪気なく一生懸命排斥することが素晴らしいって発想がこう。)
まあ、そこから復権するには、という理由はいろいろあるのだけれども、やっぱり原爆が落ちたのち、3日で走り出したことが語り継がれていることは小さい要因でもなかったのではないのかな、と。んで少しの間を維持できればどうせすぐオイルショックだしね。
現代は省エネルギーで、自動車はどう足掻いてもエネルギー消費断トツに悪いしね。


で、そんなこんなで路面電車が街のシンボル的存在にはなったものの「遅い」「野暮ったい」などのイメージもあって、アストラムラインなどを新設したり、ドイツからの超低床のLRTを輸入したり。
街並みも原爆投下のせいもあって、と市の職員の方が述べるのに少し驚いてしまったのですが、要するに古い街並みが存在せず、新しい市内に合う見た目にしたとか、でも今は結局いろいろごっちゃになってるんですねw
1990年くらいから路面電車が地味に復権してきてるみたいなのでそれでかな?
路面電車で話を占めてしまったんですが、小回り利くから港でもバスでも鉄道路線までいくし車両によっては建物も入れるようで、営業成績別としてかなり便利だよなあれw