『カラマーゾフの兄弟』#8 断ち切れない鎖

たびたび原作話をしてるような気がするんですが、原作で次男のところに現れるのは「悪魔」なんですが、へー、ドラマだと父ちゃんなのかと考えたところで「確かに悪魔だ、というか悪魔よりこっちのが嫌だwww」と大笑いしてしまったんですが。

ひとしきり笑ったあとで、さすがにちょっと人事すぎるな、と少し反省してたんですが(ドラマってある程度感情移入してないと見る意味ないと思うんだよね、どの程度感情移入するかとそれぞれの好みとして)。

もともと次男ってのは原作でもドラマでも感情移入しにくい立ち位置ではないかなと。

長男とか三男は現れ方や程度はともかくとして、誰にでもある感情だと思うんだよね、次男も父親への殺意は当然の人情として、そっからなんか芸術への昇華みたいな段階に至ってしまっているというか、どうもわからんって人は多い気がするんだよね。

逆に、強烈に同調してむしろ次男以外がわからんって少数者もいる気がしますが。

(長男や三男はそれぞれ別の方向にちょっと父親って現実を直視せずに逃げてるんだ。)

 

今まで明かされてなかった次男の行動が回想の形で始めて明かされ、長男が凶器にあった自分の指紋の在り処から次男に陥れられたのではないかと疑う、という展開。そして長男に罵倒された次男が逃げ出して父親の幻覚に直面したのですが、まとめると二言なのにほぼ丸1回がこれで構成されてたのか。

まあ正直、周囲からクールな印象を抱かれてる次男が、母親の墓を抱えながらごめんって泣いてたというのは、それが直接のアリバイになるわけでもないし、少し状況が判明するまで言いたくないってのは改めて考えてみるともっともだなってわかるんだけどねw

でも次男のはずはないんだ、時間はともかく計画殺人だし、当日の動機では成り立たない。