『現代南アジアの政治’12』#13 スリランカの政治と外交
前回講義で一緒くたにされていたインド東部、ネパール、バングラディシュ、ブータンだったのですが、スリランカ民主社会主義共和国はなぜか独立して1回。だったのですが、なんでだろ? インド平和維持軍が及び腰になってるとか、政治体制がほぼ統一直後から変わってないとか、でも内戦状態ではあるん、だよね? 国力強いのか弱いのかわからない…。
まず1948年、セイロン自治領として独立。
その時点で統一国民党が出来、続いて1951年にスリランカ自由党が結成され、ほとんど2大政党制で、ほぼ半分ずつの時期を統治しているらしく。
1978年2月、議院内閣制から執行大統領制に移行。1978年9月、小選挙区制から比例代表制に変更。この辺は当時の大統領が非常に強い権限を有していたために行われた制度改変だったようで、それ以降大統領の強い国に。
現在は大統領権限が強すぎるという問題になることもあるのだとか。
民族構成(1981年時点)がシンハラ人74%、タミル人(スリランカ・タミルとインド・タミル)が18.2%、ムーア人7.1%。
仏教徒69.3%(シンハラ)、ヒンドゥー(タミル)、ムスリム(ムーア)、ローマ・カソリック。となっていまして、民族と宗教がほとんど結び付いている構造。
このタミル人が少数派として1976年、タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)を結成、内戦状態になり、これを収めたのがラージャパクサ大統領の強硬姿勢。
で、これが上の「強い大統領」なんですね、あー、この大統領が強かったこと自体はしょうがないっていうか、この人物が強くなければ内戦終わってないから仕方なかったのか。
シンハラ人は2大政党の経済政策で選択、他民族は統一国民党に投票するのだとか。