「のんびりひたすら江戸五街道」佐藤清

国道20号線の側に住んでいて近隣の家は車に乗らないを通り越して玩具のようなものなので(近くの車はだいたいぴかぴかしてますw)、国道20号ではなくてあくまで「甲州街道」と呼んでいて、そこから江戸五街道、という表現にも興味を持ったのはそもそも身近な存在だからだったのですが。

その五街道の中でさらに律令制の制定とともに作られた道と、江戸幕府が出来てからの道があったのはこの本で知りましたし、だいたい私はJR中央線と甲州街道がごっちゃになってましたw 名古屋までじゃなくて下諏訪で中山道と合流するところまでなんですね。

徳川の私道だったとか、よく進軍に使われたとか、そもそも甲州街道の沿道は幕府直轄地だったとか、一応聞いてはいたんですが、流れに入れてようやく理解した感じです。

なんというか今まで専門の本はちまちま覗いていたんですが、あくまでも現代の道の専門家で歴史の門外漢の人が語ってる本って読んだことなかったんですよね。だいたいそっちのほうがポイント掴んでてわかりやすいっていうか、ありがたかったです。

 

んで、東海道はまあご存知のあれですが東西の大幹線ですが、内陸を行く中山道も昔は川の少ないルートとしてそこまで遜色なく、女子どもはむしろこっち通ったんだよ、とか(鉄道の時代になって人間より勾配が問題になったのだとか)。

日光街道奥州街道は、ええと、すみませんこの本でやっと忘れなくなりましたw

基本的に五街道はほとんど鉄道が近くに通っているものの、日光街道や奥羽街道の一部はやっぱり旧街道とはだいぶズレていて大変だったとか。あと、この本書いたのがもともと国道の建設にも関わった人だったようなのですが必ず国道にはなってる、でも歩道がないぐぎぎ、とよく嘆いてました、街道歩きがブームになって変わったかしら?